ミジンコの種類一覧!増やせる種類やおススメは?
川にいるミジンコと他のミジンコは何が違うんだろう?
ミジンコにはいろいろ種類があるんですが、ちょっとイマイチわかりませんよね。
ミジンコと言っても、草食・肉食、魚の餌になる・ならないなど、さまざまです。
- 日本で見られる主なミジンコの種類
- 自分で増やして、魚の餌にするならどのミジンコか
- 増やす難易度や手軽さ
以上のことについて書くので、ミジンコが気になっている方はぜひ最後まで読んでみてください。
ミジンコの種類について
まず、ミジンコは大きく3種類に分かれます。
- マルミジンコ:草食で、一般的にミジンコと呼ばれるもの
- ケンミジンコ:肉食で、カブトエビのような形をしているもの
- カイミジンコ:肉食で、貝殻やマダニに近い形をしているもの
これらについて詳しく見ていきましょう。
マルミジンコ
wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3
マルミジンコが、我々がよくミジンコと呼んでいるものになります。
丸っこくて、手のようなものでピョコピョコ泳ぐような形のものですね。
メダカなどの観賞魚のエサに使われるのも、このマルミジンコになります。
マルミジンコは草食で、水中の植物プランクトンを食べて大きくなります。
グリーンウォーターやコケなどが主な食べ物ですね。
マルミジンコの中でもいくつか種類があり、
- タマミジンコ
- オオミジンコ
- タイリクミジンコ
などの種類がいて、どれも家庭で増やして、魚の餌にすることができます。
増やしやすさなどは、また後ほど解説しますね。
ケンミジンコ
wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%83%9F%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%B3
ケンミジンコは、カブトガニや紙魚などに近い形をしていますが、胴体を剣に例えて、ケンミジンコと呼ばれています。
生物学上ではカイアシ類といって、ミジンコの仲間ではありません。
大きさは0.5mm~1mmほどで、マルミジンコ同じようなサイズ感をしています。
ケンミジンコは肉食ですが、ゾウリムシを主に食べるので、メダカなどの魚にはあまり影響はないかと思います。
しかし、店で売っているようなものでもなく、水槽内での繁殖は思い通りにいかないため、魚の餌としてはあまり向いていないミジンコです。
カイミジンコ
wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9D%E8%99%AB
カイミジンコは貝殻のような見た目をしていることから、カイミジンコと呼ばれています。
生物学上では貝虫、カイミジンコ目に分類されていて、正確にはミジンコの仲間ではありません。
マルミジンコと違って、主に水底を這って歩くような動き方をします。
大きさは2mmほどまでに大きくなります。
二枚貝のような硬い殻を持っているため、メダカなどの魚は好んで食べないですし、消化にも悪いです。
一応、コリドラスなどの熱帯魚は食べると言われていますね。
とはいえ、カイミジンコはエサとして育てるには向いていません。
増やして使えるミジンコの種類を詳しく説明
結局、メダカなどの観賞魚のエサとして向いているのはマルミジンコということになります。
その中でも有名なのが、
- タマミジンコ
- オオミジンコ
- タイリクミジンコ
の3種類です。
どれも自分で育てて増やすことができますので、その特徴を見ていきましょう。
タマミジンコ
増えやすさ | ☆☆☆☆☆ |
安定感 | ☆☆ |
入手しやすさ | ☆☆☆☆☆ |
タマミジンコは、メダカなどのエサとしては一番ポピュラーな生餌になります。
どこでも買えて、よく増えます。
産まれたタマミジンコは3日ほどで成体になって、卵を産みはじめます。
エサの生クロレラを入れて置いておくと、1週間もすると水面を覆いつくすほどたくさん増えますよ。
ただ、生き物としては少し弱く、水質が悪くなると一気に全滅してしまうことも…
タマミジンコは、コツを掴むまでは少し難しいですが、一回軌道に乗ると無限に増やすことができます。
そのため、メダカの稚魚を早く大きくしたいときや、卵を採りたいときなどに、たくさん生餌として与えられる優秀なミジンコです。
増やして使うのなら、基本的にはタマミジンコをおススメします。
オオミジンコ
増えやすさ | ☆☆ |
安定感 | ☆☆☆☆☆ |
入手しやすさ | ☆☆☆ |
オオミジンコは、その名の通り大きなミジンコです。
タマミジンコが1mm程度までしか大きくならないのに比べて、オオミジンコは最大5mm程度まで大きくなります。
寿命は約3ヶ月!長生きする分、大きくなるんですね。
また、タマミジンコに比べてかなり強い生き物なので、全滅してしまうリスクは少ないです。
そのため、タマミジンコでうまくいかなかったという人にはオオミジンコをおススメします。
成長スピードは遅いので、タマミジンコのように一気に増えることはありません。
エサとしても大量にあげられない点はデメリットです。
ただ、オオミジンコは大人になるとメダカの口に入らないサイズにまで成長するんです。
この大きさはメリットの一つで、メダカの若魚サイズの水槽に入れておくと、食べられなかったオオミジンコが繁殖し、子供を産みます。
その小さなオオミジンコたちがメダカの餌になり…オオミジンコが生きている限りは無限に餌を与えてくれるなんてことも…。
タイリクミジンコ
増えやすさ | ☆☆☆ |
安定感 | ☆☆☆ |
入手しやすさ | ☆ |
タイリクミジンコは少しレアなミジンコです。
メダカ屋さんなんかでも、あまり見かけないですね。
サイズは2mm~4mmほど、寿命は30日ほどです。
イメージとしては、タマミジンコとオオミジンコの中間です。
タマミジンコほど弱くはないけど、オオミジンコより増える。
いいとこ取りと言えば良い、中途半端とも捉えられる。そんなミジンコです。
初めてのミジンコ飼育にもおすすめできますね。
タマミジンコで失敗した人にも、一度タイリクミジンコを試してみてもらえたら良いと思います。
増やしやすいミジンコの種類まとめ
- マルミジンコ、ケンミジンコ、カイミジンコと3種類ある
- 魚の餌に向いているのは、マルミジンコ
- マルミジンコにはタマミジンコ、オオミジンコ、タイリクミジンコなどがある
- タマミジンコは、たくさん増えるが水質変化に弱い。慣れたらおススメ
- オオミジンコは、水質変化に強いがあまり増えない。
- タイリクミジンコは、その中間で初心者向け。
ミジンコの種類はたくさんあるけど、増やして使うならマルミジンコですね。
当サイトではミジンコの増やしかたをたくさん解説しています。
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