【メダカの餌】ミジンコは冬でも飼育・繁殖できる!?コツや方法を詳しく解説!【越冬】
ミジンコって温度変化に弱い印象あるけど、冬でも飼育できるんだろうか…?
初めてミジンコを飼育する場合、ほとんどが春~秋のそこそこ暖かい季節ですよね。
数々の困難を乗り越え、飼育・繁殖させてきたと思いますが、さて…冬ってどうする?という問題です。
結論から言うと、冬でもミジンコは飼育できるのですが…外に放置では無理です。
温度管理をしてあげることは必須になってきます。
- 冬でもミジンコが飼育・繁殖できるかどうか
- 冬にミジンコを飼育・繁殖するための方法やコツ
- 冬にミジンコを飼育・繁殖を、あえてしない選択肢
この記事を読めば、このようなことがわかります。
冬場のミジンコ飼育、どうしようか迷っている方はぜひ最後まで読んでいってください。
ミジンコは冬でも飼育できる?
ミジンコは冬でも飼育・繁殖ができる!と言えばできますが…
夏と同じセッティングで、屋外にて育てることはできません。
ミジンコの基礎知識として、
- ミジンコが活発に繁殖するのは25℃以上
- 20℃以下は維持も難しい
- タマミジンコの平均寿命は8日ほど
ということです。
冬どころか、秋あたりから繁殖活動が衰えてしまいます。
さらに、寿命が1週間ちょっとと短いため、繁殖をしないことには冬を越すことは難しいんです。
ですから、冬でも繁殖ができるように、水温を25℃以上に保つ必要がある…つまり、ヒーター等での加温が必須ということになりますね。
ミジンコの冬の育て方
ミジンコを冬に飼育・繁殖するためにやることはシンプルです。
- ヒーター等を使って水温を25℃以上に保つ
- 水替えの際もなるべく温度変化がないように気を付ける
- 夏と同じように餌を与える
この3点…といいますか、水温を保つことだけが冬の条件になります。
詳しくみていきましょう。
ヒーター等を使って水温を25℃以上に保つ
ミジンコを冬に繫殖させるためには水温を25℃以上に保つ必要があります。
そのための、主な方法を紹介します。
ヒーターを入れた容器で湯煎する
本気でミジンコを増やしたい場合はこの方法になります。
大き目な容器、例えばNVボックスなどにヒーターを設置し、26℃で設定します。
その中に、小さめの容器を浮かべて、そこでミジンコ飼育をしていきます。
ミジンコが直接ヒーターにあたってしまうと弱ってしまうこともありますし、ヒーターも壊れてしまう可能性があるので、ミジンコ水槽に直でヒーターをいれることはおススメしません。
また、湯煎という方法であれば、複数の小さな水槽で回すこともできるため、一番安定する方法かと思います。
メリット:複数水槽で飼育できる、たくさん飼育できる、水温や環境が安定する
デメリット:室内でミジンコ用の場所を用意することになる
室内飼育している他の生体の水槽を間借りする
室内で、メダカやネオンテトラなど、他の生体を飼育している場合は、その上にミジンコ用の小さな容器を浮かべて飼育することもできます。
もちろん、水温は25℃以上なことは条件ですが、ほとんどの観賞魚は26℃あたりで育てることが多いでしょう。
メリット:他の観賞魚のついでにミジンコ飼育ができる
デメリット:観賞魚水槽の見栄えが悪くなる、容量に限りがある
室温を暖房で保つ
ペットを飼育している人は、常に暖房をつけっぱなしにしているなんてこともあるのではないでしょうか。
その場合は、暖かい部屋にミジンコ水槽を置いておくだけでも問題ない…かもしれません。
しかし、床に置いたら床から冷気が伝わってしまったり、暖房で水温を26℃に調整することも難しいかと思います。
爬虫類や観葉植物を飼っていて、ビニールハウスみたいなものがあるようでしたら最高な環境だとは思いますが…なかなか難しいです。
「繁殖できたらいいな」くらいの感覚で試すのもアリでしょう。
メリット:暖房だけで、特別なセッティングがいらない
デメリット:水温が安定せず、安定して繁殖できるかはわからない
水替えの際の水温は気を付けて
飼育の水温は25℃以上、こちらはヒーター等で管理すれば安心ですが、水替えのときの水温も気を付けてください。
水道水を使う場合、冬場はキンキンに冷たい水が出てきますから、そのまま使うと温度差で全滅してしまうかと思います。
夏場でも水温の差でミジンコが死んでしまうことは多々あったので、気を付けて欲しい部分です。
逆に、暖かいお湯を使う場合、ミジンコは高温にも弱いので気を付けてくださいね。
湯煎でミジンコを飼育しているようであれば、予め新しい水も湯煎しておくなどして水温を合わせておきましょう。
餌は普段と同じもので良いので、毎日与える
ミジンコ飼育は、結果としてエサが重要だと私は思っています。
いくら温度管理をしたところで、エサ不足、栄養不足であれば増えません。
いつも使っているお気に入りのエサで問題ありませんが、毎日、できれば1日2回与えましょう。
ちなみに、うちでは圧倒的に生クロレラをおススメしています。
ミジンコを冬に繁殖する必要がなければ、放置して耐久卵を狙うという手も
例えばメダカを屋外で飼育しているような場合だと、そもそもメダカが冬眠していて餌を食べません。
そのため、エサであるミジンコも必要なくなるわけです。
需要がないなら、わざわざ室内で頑張って繁殖させる必要もないですから…耐久卵を狙ってみてはいかがでしょうか?
ミジンコを屋外でそのまま放置すると、もしかしたら耐久卵を産み、来年の春に勝手に孵化している…ということもありえます。
耐久卵は恐らく作られると思いますが、確実に耐久卵にするというのは難しく、ただただ全滅ということもありえますので…
「また来年ミジンコ買えばいいか」「耐久卵できたらラッキー」くらいのつもりで放置してみても良いと思いますよ。
ミジンコを冬に飼育・繁殖することについてのまとめ
ミジンコを冬に飼育・繁殖させる方法はわかりましたでしょうか?
まとめると、
- ミジンコは冬の屋外で飼育・繫殖させることはできない
- ヒーター等で25℃以上を保って、繁殖させる必要がある
- ヒーターを使った湯煎、他の水槽の間借り、家の暖房で温めるなどの方法がある
- 水替え時の水温も、なるべく同じになるように気を遣う
- エサは普段と同じものでOK
- 冬にミジンコを使う予定がなければ、放置して耐久卵を狙ってもOK
といった感じになります。
冬場はどんな生き物でも飼育が難しい季節になります。
疲弊しすぎないよう、自分のペースでやってみてください。