オオミジンコの増やし方|暑さが苦手な大型種を切らさない4つのコツ

オオミジンコの増やし方|暑さが苦手な大型種を切らさない4つのコツ
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オオミジンコを買ってみたけど、タマミジンコと同じ育て方でいいの?大きい魚にあげたいから、ちゃんと増やしたい!

オオミジンコは、その名のとおり大きなミジンコです。肉眼でもはっきり見えるサイズで、メダカの成魚はもちろん、金魚や熱帯魚など少し大きめの魚の生き餌にも使えます。

ただ、タマミジンコと同じ感覚で育てると「なかなか増えない」「夏にいなくなった」となりがちです。オオミジンコには、オオミジンコに合った増やし方があります。

この記事では、オオミジンコの特徴、好む水温、容器と餌、増えるまでの日数、切らさない4つのコツまで、順番に解説します!

先に結論

オオミジンコは、広めの容器・少なめの生クロレラ・低めの水温(18〜22℃くらい)がそろえば、じっくり増えていきます。

タマミジンコより丈夫で長生きなかわりに、増えるのはゆっくり。詰めこみすぎない・暑くしすぎないの2つを守るのが、切らさずに増やすいちばんのコツです。

この記事でわかること
  • オオミジンコの大きさ・寿命と、タマミジンコとのちがい
  • オオミジンコが向いている魚
  • オオミジンコが好む水温と、夏・冬の置き場所
  • 増やし方の手順と、餌の量の目安
  • オオミジンコを切らさない4つのコツ
Contents
  1. オオミジンコとは?大きくて長生き、増えるのはゆっくり
  2. オオミジンコはどんな魚の餌に向いている?
  3. オオミジンコが好む水温は18〜22℃くらい
  4. オオミジンコを増やすのに必要なもの
  5. オオミジンコの増やし方5ステップ
  6. オオミジンコの餌と量の目安
  7. オオミジンコは何日で増える?
  8. オオミジンコを切らさない4つのコツ
  9. オオミジンコの販売・入手方法
  10. オオミジンコの増やし方でよくある質問
  11. まとめ:オオミジンコは「広い容器・低めの水温・詰めこまない」で増える

オオミジンコとは?大きくて長生き、増えるのはゆっくり

オオミジンコは、餌用によく売られているタマ・タイリク・オオの3種類の中で、いちばん大きな種類です。メスの大人は3〜5mm、オスは2mmほどになります(出典は記事末)。種類ごとの大きさはミジンコの大きさは何mm?で比べています。

寿命も長く、飼育下の平均で25℃なら40日、20℃なら56日ほど生きます(出典は記事末)。タマミジンコの平均11日ほど(25℃)とくらべると、何倍も長生きなんです。

オオミジンコとタマミジンコの大きさ・寿命・好む水温・子どもを産みはじめるまでの日数の比較
くらべるところオオミジンコタマミジンコ
大きさ(メスの大人)3〜5mm1.0〜1.5mm
寿命の目安平均40日(25℃)〜56日(20℃)約11日(25℃)
好む水温18〜22℃くらい25℃前後
子どもを産みはじめるまで6〜10日4〜7日
増えるスピードゆっくり速い

大きく、長生きで、丈夫。そのかわり増えるのはゆっくり。これがオオミジンコの性格です。数が一気に増えないぶん、一気にいなくなることも少ないのが安心できるところですね。

オオミジンコはなぜ「丈夫」なの?

寿命が長いということは、親が長いあいだ容器の中に残ってくれるということです。水が少し悪くなったり、餌が切れたりしても、すぐにはいなくなりません。

タマミジンコで全滅をくり返してしまった人にオオミジンコをすすめたいのは、このためです。

ほかの種類とのちがいは「ミジンコの種類一覧」でくわしく比べています。

オオミジンコはどんな魚の餌に向いている?

オオミジンコは、大人のメダカや、金魚・熱帯魚など少し大きめの魚の生き餌に向いています。1匹あたりのボリュームがあるので、食べごたえのある餌になります。

あげたい魚オオミジンコは向いている?
メダカの成魚向いている。大きい親は食べ残されることも
金魚・熱帯魚などの中型魚向いている。食べごたえがある
メダカの稚魚親は大きすぎる。生まれたての子どもなら食べられることも

おもしろいのは、大きく育った親がメダカの口に入らず、食べ残されやすいことです。残った親が子どもを産み、その子どもが次の餌になる、という回り方をしてくれます。

反対に、ふ化したばかりの稚魚に食べさせたいなら、小さいタマミジンコのほうが向いています。

オオミジンコが好む水温は18〜22℃くらい

オオミジンコは、タマミジンコよりも低めの水温が好きなミジンコです。好む水温は18〜22℃くらいです(出典は記事末)。

水温が高くなると、寿命は短くなります。25℃では平均40日、20℃では平均56日と、5℃のちがいで2週間以上も差が出ます(出典は記事末)。

季節置き場所のポイント
春・秋いちばん育てやすい季節。明るい場所に置く
夏暑さが苦手。直射日光を避け、すだれや日陰、室内の涼しい場所へ
冬増え方はゆっくりに。増やし続けるなら室内の明るい場所で

夏は「暑くしすぎない」が最優先

オオミジンコを切らしやすいのが、夏です。直射日光が当たる屋外の容器は、思った以上に水が熱くなります。

夏は、すだれをかける、半日陰に移す、容器を大きくして水温を変わりにくくする、などの工夫をしましょう。室内でも、窓ぎわの日なたは避けてください。室内で育てる場合はミジンコを室内で増やす4つのコツも参考にしてください。

冬は増え方がゆっくりになる

冬は水温が下がって、増えるスピードが落ちます。屋外に置いたままだと親は冬を越せないので、冬も餌として使いたいなら、室内の明るい場所で育てましょう。春まで待つなら、底の耐久卵を捨てずに残しておけばOKです。冬の管理は「ミジンコの冬越し」でくわしく解説しています。

オオミジンコを増やすのに必要なもの

特別な道具はほとんどいりません。オオミジンコは体が大きいので、容器は少し広めを選ぶのがポイントです。

必要なもの目安・選び方
容器10L以上の、水面が広い容器(衣装ケースやバケツなど)
水カルキ(塩素)を抜いた水道水
餌生クロレラ(迷ったらこれ)。コストを抑えるならエビオス錠
置き場所直射日光で水温が上がりすぎない、明るい場所
種ミジンコ通販の100匹・300匹のセットなど

容器は「広く・大きく」が基本

種ミジンコの販売元の公式の説明では、10L以上で水面が広い容器が目安です(出典は記事末)。水の量が多いほど、水温も水質も変わりにくくなります。

2Lのペットボトルでも始められますが、オオミジンコの数を増やしていくなら、大きな容器に移すのがおすすめです。広めの容器の選び方はミジンコの容器は5種類を比較で紹介しています。

エアレーションは基本なしでOK

エアレーションは、基本なしで大丈夫です。エアレーションの水流でミジンコの寿命が縮むようで、かけると一定の数で増え止まりやすくなります。大きな体のオオミジンコは、長生きさせて子どもを産み続けてもらうのが増やすコツです。

過密でたくさん増やしたくて入れるなら、ポコポコとゆっくり泡が出るくらいのごく弱い量にして、網や水草などつかまって休める場所を用意しましょう。稚魚の隔離ネットの中にエアストーンを入れると、水流をさえぎれます。

エアストーンから出るような細かい泡は避けてください。細かい泡が殻の下に入りこんで、ミジンコが浮いてしまうことがあります(出典は記事末)。

オオミジンコの増やし方5ステップ

ここからは、実際の増やし方を順番に見ていきます。

オオミジンコの増やし方5ステップ(広い容器の準備・水合わせ・餌・涼しく明るい場所・間引きとリセット)
  1. 広めの容器に、カルキを抜いた水を入れる
  2. 水合わせをしてから、オオミジンコを入れる
  3. 生クロレラを少なめに入れる
  4. 涼しく明るい場所に置く
  5. 1週間ほどでリセットし、増えたら間引く

ステップ1:カルキを抜いた水を用意する

水道水のカルキは、ミジンコにとって毒です。1日以上くみ置きするか、カルキ抜き剤を使ってから容器に入れましょう。

ステップ2:水合わせをしてから入れる

届いたオオミジンコを、いきなり新しい水に入れるのはNGです。袋ごと容器に浮かべて温度をそろえ、容器の水を少しずつ袋に足してなじませてから移してください。

ステップ3:生クロレラを少なめに入れる

餌は、水がうっすら緑色になるくらいが目安です。量の目安は、次の章で紹介します。

ステップ4:涼しく明るい場所に置く

直射日光で水温が上がりすぎない、明るい場所に置きましょう。オオミジンコは暑さが苦手なので、タマミジンコよりも少し涼しい場所を選ぶのがコツです。

ステップ5:1週間ほどでリセットし、増えたら間引く

フンや食べ残しで、水は1週間ほどで茶色っぽくにごってきます(出典は記事末)。新しい水を入れた容器を用意して、ミジンコだけを網ですくって引っ越しましょう。すくうときは、目の細かい網があると便利です。網の選び方は「ミジンコ網(ネット)の選び方」で紹介しています。

オオミジンコの餌と量の目安

オオミジンコの餌は、生クロレラがいちばん手軽で失敗が少ないです。水を汚しにくく、量の調整もしやすいので、迷ったらこれを選んでください。

私自身、餌選びではずいぶん遠回りしましたが、生クロレラにしてからは、ゆっくり増えるオオミジンコでも数が安定するようになりました。

容器の水量最初に入れる量そのあと足す量(朝夕2回)
10L5〜10ml1回1〜2ml
20L10〜20ml1回2〜4ml

これは、生クロレラを飼育水の1000〜2000倍に薄める、という販売元の説明の値をもとにした目安です(出典は記事末)。

足すタイミングは、水の色で決めましょう。水が澄んできたら足す、まだ緑ならそのまま。オオミジンコは数がゆっくり増えるので、最初から多く入れると食べきれずに水が傷みます。数が増えてきたら、少しずつ量を増やしていきましょう。

生クロレラの使い方は「ミジンコには生クロレラがおすすめな理由」でくわしく解説しています。

エビオス錠やPSBは使える?

コストを抑えたいなら、エビオス錠も使えます。溶け残りは水を汚すので、ほんの少しずつ入れてください。

PSB(光合成細菌)は、においが出やすいので屋外向きです。室内なら、生クロレラを中心にするほうが安心です。餌10種の比べ方はミジンコの餌10種の比較にまとめています。

オオミジンコは何日で増える?

オオミジンコは、生まれてから6〜10日で大人になり、子どもを産みはじめます。そのあとは早ければ4日おきに、1回に平均6〜10個の卵をもちます(出典は記事末)。

種ミジンコを入れてから容器のようす
〜1週間ごろ大きな変化はない。水を汚さないことに集中
1〜2週間ごろ生まれた子どもが育ち、小さい個体が目立ちはじめる
2週間〜数がふえてきたら、少しずつすくいはじめる

タマミジンコが「4〜7日で産みはじめ、1.5〜2日おきに産む」のとくらべると、ペースはかなりゆっくりです(出典は記事末)。最初の2週間は、増えなくてもあせらず、水を汚さないことを優先しましょう。

オオミジンコを切らさない4つのコツ

オオミジンコは丈夫ですが、増えるのがゆっくりなぶん、一度減ると戻るまでに時間がかかります。次の4つを守って、切らさないようにしましょう。

オオミジンコを切らさない4つのコツ(詰めこまない・暑くしすぎない・餌は少なめ・すくいすぎない)

コツ1:詰めこみすぎない

オオミジンコは、数が多くなりすぎると卵の数が大きく減ります。大人が1Lあたり25〜30匹ほどの密度になるだけで、産む卵はぐっと減ります(出典は記事末)。

容器の中がミジンコでいっぱいになる前に、別の容器に分けるのが、増やし続けるコツです。容器を2つ以上用意しておくと、もしものときの保険にもなります。

コツ2:暑くしすぎない

オオミジンコが好むのは18〜22℃くらい。夏の直射日光で水温が上がると、寿命が短くなってしまいます。夏は日陰や室内の涼しい場所に移しましょう。

コツ3:餌は少なめ、水が汚れたらリセット

餌の入れすぎで水が腐るのは、どの種類でも全滅の一番の原因です。水が澄んでから足す、を守ってください。

底にフンがたまったり、容器の壁がヌメヌメしてきたら、新しい容器へ引っ越しさせるタイミングです。

コツ4:すくいすぎない。親を残す

メダカの餌にすくうときは、一度に取りすぎないことが大切です。オオミジンコは増えるのがゆっくりなので、親が減りすぎると数が戻るまでに時間がかかります。

大きい親はなるべく残し、増えた子どもや若い個体を中心にすくうと、容器の中の「産む力」を保てます。

それでも急に数が減ってしまったときは「ミジンコが全滅する原因と復活方法」で原因をチェックしてみてください。

オオミジンコの販売・入手方法

オオミジンコを手に入れるなら、通販がいちばんかんたんです。100匹や300匹のセットがあり、たくさん増やしたい人は数の多いセットから始めるとスムーズです。

届いたら、すぐに水合わせをして容器へ移してください。真夏や真冬は、発送時の水温対策があるかも確かめておくと安心です。

オオミジンコの増やし方でよくある質問

オオミジンコとタマミジンコ、どっちが増やしやすい?

数を一気に増やしたいならタマミジンコ、全滅させずに長く続けたいならオオミジンコです。オオミジンコは増えるのはゆっくりですが、丈夫で長生きなので、失敗しにくい種類です。

オオミジンコはメダカの稚魚にあげられる?

大きい親は、稚魚の口には入りません。生まれたばかりの子どもなら食べられることもありますが、稚魚用にはタマミジンコのほうが向いています。

オオミジンコとタマミジンコを同じ容器で飼ってもいい?

おすすめしません。好む水温も増えるペースもちがうので、どちらかに偏りやすくなります。1つの容器に1種類で育てましょう。

オオミジンコの背中に黒い卵が見えるのはなぜ?

餌が足りない、水温が下がった、混みすぎているなど、環境が悪くなったときにできる耐久卵(休眠卵)かもしれません。耐久卵が増えてきたら、餌の量・水温・数を見直してみてください。

まとめ:オオミジンコは「広い容器・低めの水温・詰めこまない」で増える

オオミジンコは、大きく、長生きで、丈夫なミジンコです。メダカの成魚や、少し大きめの魚の生き餌にぴったりです。

増やし方のポイントは、10L以上の広い容器に生クロレラを少なめに入れ、18〜22℃くらいの涼しく明るい場所に置くこと。増えるのはゆっくりなので、詰めこみすぎず、すくいすぎず、じっくり育てましょう。

まずは10L以上の広い容器を1つ用意して、オオミジンコを迎えるところから始めてみてください!

出典・参考(2026年10月確認):Daphnia magna(Animal Diversity Web/ミシガン大学)/Culture Techniques of Moina(フロリダ大学 IFAS)/Manual on the Production and Use of Live Food for Aquaculture(国連食糧農業機関 FAO)/Effects of temperature and dissolved oxygen concentration on life history of Moina macrocopa(香港中文大学 C. K. Wong/世界養殖学会 講演要旨)/取扱説明書-ミジンコ(観賞魚用品専門 和香 なごやか)/ミジンコの増やし方(観賞魚用品専門 和香 なごやか)

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ミジンコを育て始めてはや数年。 いつしか博士どころか、ミジンコになっていた…
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