ミジンコを室内で増やす4つのコツ|置き場所・ヒーター・においで1年中切らさない
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ベランダも庭もないけど、部屋の中でミジンコって増やせるの?冬も切らさずメダカにあげたい!
ミジンコは屋外で育てるもの、というイメージがあるかもしれません。でも、マンション住まいでベランダが使えなかったり、冬も生き餌をあげたかったりすると、室内で増やせたら助かりますよね。
結論から言うと、ミジンコは室内でも1年中増やせます。むしろ室内は、雨も天敵の虫もなく、水温を自分でコントロールできる環境です。
この記事では、室内で通年ミジンコを増やすための4つのコツを、置き場所(光)・水温(ヒーター)・におい・夏の暑さ対策まで順番に解説します!
室内でミジンコを増やすなら、明るいけれど直射日光の当たらない場所に置き、水温を20〜25℃くらいに保つのが基本です。冬はヒーターで温めましょう。
餌は生クロレラを少しずつが一番。日光で植物プランクトンを育てなくても入れたぶんがそのまま餌になるので、室内と相性がよく、PSBのようなにおいの強い餌より部屋に向いています。エアレーションは基本なしでOKです。
- 室内でミジンコを増やすメリットと弱点
- 室内で1年中増やす4つのコツ(置き場所・水温・餌・容器)
- 冬のヒーターの使い方と、夏の室内の暑さ対策
- 部屋の中でにおいを出さないためのポイント
室内でもミジンコは1年中増やせる!屋外とのちがい
室内でも、ミジンコはちゃんと増えます。屋外と比べたときの、よいところと弱点は次のとおりです。
| くらべること | 室内 | 屋外 |
|---|---|---|
| 水温 | 安定しやすい。ヒーターで調整できる | 季節と天気で大きく変わる |
| 天敵・雨 | ほとんど心配ない | 虫の混入や大雨の影響を受ける |
| 光 | 少なめ。植物プランクトンが育ちにくい | 多い。グリーンウォーターができやすい |
| 冬 | ヒーターで増やし続けられる | 親は冬を越せず、耐久卵で春を待つ |

室内のいちばんの強みは、水温を安定させやすいことです。季節に関係なく、ミジンコが増えやすい温度を保てます。
一方で、弱点は光が少ないこと。屋外のように日光で植物プランクトンが勝手に育つ、ということはあまり期待できません。だからこそ、室内では「入れるだけで餌になるもの」を使うのがポイントになります。屋外で育てる場合の管理はミジンコを屋外のバケツで増やす方法で紹介しています。
室内でミジンコを増やすのに必要なもの
室内で始めるときにそろえたいものは、それほど多くありません。
| もの | 役割 | なくても大丈夫? |
|---|---|---|
| 容器(2Lのペットボトルなど) | ミジンコを育てる | 必要。2つ以上あると安心 |
| カルキ抜き | 水道水の塩素を抜く | くみ置きで代用できる |
| 生クロレラ | 餌 | 必要。迷ったらこれ |
| 観賞魚用ヒーター | 冬の水温を保つ | 暖かい季節だけならなくてもOK |
| 目の細かい網 | 分ける・すくう | あると便利 |
室内なら、容器は2Lのペットボトルがいちばん扱いやすいです。軽いのでキッチンまで運んで水を入れ替えられますし、場所も取りません。具体的な手順はペットボトルでのミジンコの増やし方で紹介しています。ペットボトル以外の容器と比べたいときはミジンコの容器は5種類を比較をどうぞ。
室内でミジンコを1年中増やす4つのコツ
室内で増やすときに押さえたいのは、次の4つです。

コツ1:置き場所は「明るいけれど直射日光が当たらない所」
容器は、窓の近くの明るい場所に置きましょう。レースのカーテン越しくらいの光がちょうどいいです。
気をつけたいのは、直射日光が当たる窓際です。水の量が少ない容器は、日が当たるとすぐに熱くなります。とくに夏は、窓際から少し離すだけで水温の上がり方がずいぶん変わりますよ。
ほかにも、次のような場所は避けたほうが安心です。
- エアコンや暖房の風が直接当たる場所(水温が上下しやすい)
- テレビや冷蔵庫の上(熱がこもりやすい)
- 冬の窓際の床(夜にぐっと冷える)
光は「真っ暗でなければOK」。LEDは必須ではありません。
室内の光が足りるか、心配になりますよね。でも、生クロレラのような「入れる餌」で育てるなら、強い光はいりません。生クロレラも植物プランクトン(クロレラ)ですが、容器の中で光を当てて増やすのではなく、入れたぶんをミジンコがそのまま食べるからです。
タマミジンコを人工の光で育てた高校の研究でも、照らす時間や光の強さを変えても、増え方に差は出ませんでした(餌はドライイースト。出典は記事末)。少なくとも、強い光や長い時間の照明がなくても増やせる、ということです。
ただし、真っ暗な場所はおすすめしません。グリーンウォーターを餌にしたい場合は光が必要ですし、耐久卵(休眠卵)から育てるときも、暗いとかえりにくくなります。卵から始めるなら、ミジンコの耐久卵から増やす方法もあわせて読んでみてください。窓のない部屋なら、植物育成用などのLEDライトで明るさを足すと安心です。
コツ2:水温は20〜25℃くらい。冬はヒーターで
ミジンコは、20〜25℃くらいを保つと増えやすくなります。メダカの餌によく使われるタマミジンコなら、25℃前後でよく増えます(24〜31℃が適する範囲。出典は記事末)。
春から秋の室内なら、とくに何もしなくてもこの温度に近くなることが多いはず。問題は冬です。暖房のない部屋では水温が下がり、増え方がぐっとにぶります。冬も増やし続けたいなら、観賞魚用のヒーターを使いましょう(くわしいやり方は後で紹介します)。
コツ3:餌は生クロレラを少しずつ。においも出にくい
室内の餌は、迷わず生クロレラを選んでください。私もいろいろな餌を試してきましたが、生クロレラに変えただけで難しさが一気に下がり、安定して増えるようになりました。
生クロレラは、入れたぶんがそのまま餌になります。日光で植物プランクトンを育てる必要がないので、光の少ない室内にぴったりです。量は、水がうっすら色づく程度。水が澄んできたら、また少し足します。
PSB(光合成細菌)も餌になりますが、においが強いので、部屋に置くなら屋外向きと考えたほうがいいでしょう。エビオス錠は、コストを抑えたいときの代わりです。生クロレラの使い方は生クロレラでミジンコを増やす方法でくわしく解説しています。10種の餌を並べて比べた表はミジンコの餌10種の比較にあります。
コツ4:エアレーションはなし、容器は2つ以上
室内でも、エアレーション(ぶくぶく)は基本なしで大丈夫です。私が育ててきた中では、エアレーションの水流でミジンコの寿命が縮むようで、かけると一定の数で増え止まってしまいました。
入れるのは、過密でとにかく大量に増やしたいときだけ。その場合は酸素が必要なので、泡がポコポコとゆっくり出る程度のごく弱い強さにして、網や水草などミジンコがつかまって休める場所を一緒に入れてください。理由はミジンコにエアレーションはいる?で書いています。エアポンプの音がしないぶん、寝室やリビングに置いても気になりませんよ。
そして、容器は2つ以上に分けておきましょう。1つがダメになっても、もう1つから増やし直せます。
室内でミジンコを増やす手順
ここまでのコツをふまえて、室内で始める流れをまとめます。
- 2Lのペットボトルなどの容器を2つ用意して、よくすすぐ
- カルキを抜いた水を入れ、部屋の温度になじませる
- 生クロレラを少しだけ入れて、水がうっすら色づく程度にする
- 届いたミジンコの袋を容器に浮かべ、水温を合わせてから移す
- 明るい日陰に置き、水が澄んできたら餌を少し足す
- 水がにごったり、においが出たりしたら、一部の水を換えるか新しい容器に移す
最初の数日は数が変わらないように見えても、小さな子どもが生まれていることがあります。すぐにやり方を変えず、水の色を見ながら餌を調整していきましょう。
増えてきたら、すくうのは1日2割くらいまで
室内で増えはじめると、ついたくさんすくってメダカにあげたくなります。でも、一度に取りすぎると親が足りなくなり、数がなかなか戻りません。
1日にすくうのは、全体の2割くらいまでにしておきましょう(出典は記事末)。容器の中がぎっしりになってきたら、すくったぶんを新しい容器に分けると、増やせる量そのものを広げられます。
冬の室内はヒーターで水温を保つ
暖房を切った夜の部屋は、思った以上に冷えます。冬も室内でしっかり増やしたいなら、ヒーターを使いましょう。
おすすめは「湯せん」のやり方
ミジンコの容器に直接ヒーターを入れるより、大きめの容器に水とヒーターを入れ、その中にミジンコの容器を浮かべる(立てる)やり方がおすすめです。
- ミジンコがヒーターに直接触れない
- 水量の多い湯せんの水ごと温まるので、温度が安定しやすい
- ペットボトルを何本も並べて、まとめて温められる

熱帯魚の水槽がある家なら、そこにミジンコの容器を浮かべて間借りするのも手です。
ヒーターを使うときの注意
- 観賞魚用(水中用)のヒーターを使い、湯せんの水量に合ったものを選ぶ
- 温度が決まっているオートヒーターなら、設定の手間がない
- カバーつきのものを選び、ペットボトルがヒーターに直接触れないよう少し離して置く
- ヒーターは水に沈めた状態で使い、空気中で電源を入れない
- 水が蒸発して減ると、ヒーターが水から出てしまうので、水位をときどき確かめる
- 水から出すときは、先にコンセントを抜き、しばらく冷ましてから取り出す
- コンセントまわりに水がかからない場所に置く
なお、屋外に置いたままだと親は冬を越せず、底の耐久卵で春を待つことになります。「屋外で春を待つか、室内+ヒーターで増やし続けるか」の考え方は、ミジンコの冬越しの記事でまとめています。
暖房の部屋に置くだけなら、夜の冷え込みに注意
ヒーターがない場合は、暖房の効いた部屋に置くだけでも、まったく暖房のない場所よりは増えやすくなります。ただ、夜に暖房を切ると水温が下がり、昼との差が大きくなりがちです。
夜だけ部屋の内側や、冷えにくい棚の上に移すと、温度差を小さくできます。
夏の室内は「閉めきった部屋」の暑さに注意
意外と見落としやすいのが、夏の室内の暑さです。
タマミジンコは暑さに比較的強く、短い時間なら32℃を超えても元気でいられます(出典は記事末)。それでも、閉めきった部屋や、日が当たる窓際は、水温が上がりすぎることがあります。
- 留守にするときは、容器を窓際から離して部屋の奥へ
- エアコンの効いた部屋があるなら、そこに置く
- 小さな容器ほど熱くなりやすいので、2Lより大きい容器も検討する
水温が高い日は、水が傷むのも早くなります。餌を控えめにして、水のにごりやにおいをこまめに確かめましょう。
室内でミジンコを増やすときのにおい対策
部屋の中で育てるなら、においは気になるところですよね。ミジンコの容器がにおう一番多い原因は、餌の入れすぎで水が腐ることです。
| においの原因 | 対策 |
|---|---|
| 餌の入れすぎ(食べ残しが腐る) | 水がうっすら色づく程度に減らす |
| 底に死がいやフンがたまる | 底の汚れを少しずつ吸い出す |
| PSBなどにおいの強い餌 | 室内では生クロレラに切りかえる |
| 水換えをしばらくしていない | 一部の水を、水温を合わせて換える |
においが出てきたら、まず餌を止めて様子を見ましょう。それでもおさまらなければ、ミジンコを網ですくって、新しい水と少なめの餌を入れた容器に移します。水換えは、一度に全部ではなく少しずつが基本です。水換えの頻度と手順はミジンコの水換えのやり方にまとめました。
室内でミジンコを増やすときのよくある質問
窓のない部屋や押し入れでも増やせますか?
生クロレラで育てるなら、増やすことはできます。ただ、真っ暗だと耐久卵がかえりにくく、水の様子も見えにくくなります。窓がないなら、LEDライトなどで明るさを足して、昼と夜の区別をつけてあげましょう。
冬、ヒーターなしの室内でも大丈夫ですか?
暖房のある部屋なら、ゆっくりでも増えることはあります。ただ、夜の冷え込みで水温が下がると増え方がにぶるので、冬もしっかり増やしたいならヒーターがおすすめです。
室内で虫がわいたりしませんか?
ミジンコの容器そのものから虫がわくことは、ほとんどありません。ただし、窓を開けているとカなどが卵を産むことがあります。気になるなら、容器の口に目の細かい網をかぶせておきましょう。閉めきりのフタは酸欠になりやすいので避けてください。
屋外で育てていたミジンコを室内に移してもいいですか?
移せます。ただ、冷えた屋外から暖かい部屋へいきなり入れると、急な温度差で弱ることがあります。寒くなりきる前の秋のうちに移すか、玄関などの中間の場所に一晩置いてから部屋へ入れましょう。
生クロレラはどうやって保存すればいいですか?
冷蔵便で届く生クロレラは、冷蔵庫で保存しましょう。使うぶんだけスポイトで取り出して、すぐ冷蔵庫に戻すのがおすすめです。保存の期間は商品ごとにちがうので、説明書きを確かめてください。少ししか使わない人は、長く保存しやすい粉末タイプを選ぶ手もあります。
まとめ:室内なら「明るい日陰・20〜25℃・生クロレラ」で1年中増やせる
室内でミジンコを増やすコツは、明るいけれど直射日光の当たらない場所に置くこと、水温を20〜25℃くらいに保つこと、そして餌を生クロレラにすることです。エアレーションは基本なしでOK、容器は2つ以上に分けておきましょう。
冬はヒーターの湯せんで温め、夏は窓際の暑さに気をつければ、季節に関係なくメダカに生き餌をあげられます。
まずは2Lのペットボトルを2本、窓の近くの明るい日陰に置いて、生クロレラを少しだけ入れるところから始めてみてください!
出典・参考(2026年10月確認):Culture Techniques of Moina(フロリダ大学 IFAS)/タマミジンコの効率的培養に重要な光環境の確立(茨城県立太田西山高等学校 自然科学部)

