【田んぼ・池】ミジンコはどこにいる?採れる場所4つと採取のやり方・注意点
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ミジンコって、そのへんの田んぼや池にいるの?買わずに自分で採ってみたい!
メダカの餌にミジンコを増やしたいけれど、まずは近所で探してみたい。そう思って「ミジンコ どこにいる」と調べていませんか?
ミジンコは、じつは身近な水辺にいる生き物です。ただ、どこでも採れるわけではなく、探す場所と季節にコツがあります。さらに、田んぼや公園の池には持ち主や管理者がいるので、守るべきルールもあります。
この記事では、ミジンコがいる場所4つ、採れる季節、採取に必要な道具と採り方の手順、持ち帰り方、そして採ったあとに気をつけたいことまでをまとめました。
ミジンコは、水を張った田んぼや、池・用水路のよどみなど、水の流れがほとんどない場所にいます。探すなら、田んぼに水が入る春〜初夏が狙い目です。目の細かい網とペットボトルがあれば採取できます。
ただし、田んぼや私有地に無断で入るのはNG。持ち主の許可を取り、公園などは自治体や管理者のルールに従いましょう。持ち帰ったら、ヒドラやヤゴなどほかの生き物が混ざっていないか確かめてから増やすのが安全です。
- ミジンコがいる場所4つと、見つけ方のコツ
- ミジンコが採れる季節
- 採取に必要な道具と、採り方の手順
- 持ち帰り方と、採ったあとの注意点(ヒドラ・ほかの生き物)
- 採取で守るべきルールとマナー
ミジンコはどこにいる?採れる場所4つ
ミジンコは、流れのほとんどない、浅くて日当たりのよい水辺を好みます。とくに、一時的にできた水たまりや、落ち葉などが分解されている栄養の多い水で数が増えやすい生き物です(出典は記事末)。
身近な場所でいうと、次の4つが探しやすいポイントです。

田んぼ・休耕田
一番の狙い目は、水を張った田んぼです。田んぼの土の中にはミジンコの耐久卵が眠っていて、水が入るとそこからミジンコがふ化してきます。
水の残った休耕田(お米を作っていない田んぼ)も、ミジンコが見つかりやすい場所です。どちらも持ち主がいる土地なので、入るときは必ず許可を取りましょう。
池・ため池・ビオトープ
公園の池や、学校・施設のビオトープにもミジンコがいることがあります。岸に近い浅い所や、水草のまわりを探してみてください。ビオトープは、管理している人に聞いてからにしましょう。
農業用のため池は、岸の斜面が滑りやすく、一度落ちると自力ではい上がるのが難しい場所です。フェンスや注意の看板があるため池には、近づかないでください。
ただし、魚が多い池では、ミジンコは食べられてしまい数が少なめです。魚のいない小さな池のほうが見つけやすくなります。
用水路・小川のよどみ
田んぼにつながる用水路や小川でも、流れがゆるんで水がたまっている所にミジンコがいることがあります。流れの速い所では、ミジンコは流されてしまうのでほとんどいません。
用水路は足場が悪く、深い所もあります。のぞき込むときは、転落しないよう十分に気をつけましょう。
水たまり・雨水のたまった容器
意外な穴場が、しばらく雨水がたまったままのバケツや、庭の水がめ、空き地の水たまりです。こうした一時的な水場は、ミジンコが増えやすい環境の一つです。
自分の家の庭やベランダにある容器なら、許可もいらず気軽に確かめられます。水がうっすら緑色になっている容器は、とくにチェックしてみてください。
| 場所 | 見つけやすさ | ひとこと |
|---|---|---|
| 田んぼ・休耕田 | ◎ | 水を張る時期が狙い目。持ち主の許可が必要 |
| 池・ため池・ビオトープ | ○ | 魚の少ない浅い所を探す。管理者のルールを確認 |
| 用水路・小川のよどみ | △ | 流れのない所だけ。転落に注意 |
| 水たまり・雨水のたまった容器 | ○ | 自宅の容器なら気軽に確かめられる |
ミジンコを採る前に守りたいルールとマナー
ミジンコ採りでいちばん大切なのは、ルールとマナーを守ることです。トラブルや事故を防ぐために、次のことを必ず守ってください。
- 田んぼや私有地に無断で入らない。田んぼ・ため池・用水路の多くには持ち主や管理者がいます。入る前に許可をもらいましょう。
- あぜや水路を崩さない、稲を踏まない。田んぼは大切な仕事の場です。網を入れるのも、許可をもらった場所だけにします。
- 公園や池は、自治体や管理者のルールに従う。生き物の採取を禁止している場所もあります。看板を確かめ、わからなければ管理事務所に聞きましょう。フェンスや注意の看板がある場所には近づきません。
- 特定外来生物は生きたまま持ち帰らない。カダヤシなどの特定外来生物は、生きたまま持ち帰ること(運搬)が法律で禁止されています。網に入ったら、その場ですぐに放しましょう(その場で放すのは規制の対象外です)。また、持ち帰った生き物を別の川や池に放すのもやめましょう。
- 子どもだけで水辺に行かない。用水路やため池は、深い所や足場の悪い所があります。必ず大人が付き添い、わずかな時間でも目を離さないでください。もし人が落ちたら、泳いで助けに入らず、すぐに119番に通報します。
- 採りすぎない。増やすための種ミジンコは少しで十分です。
ミジンコ自体は小さな生き物ですが、採る場所は誰かの土地や、みんなの公園です。気持ちよく続けられるよう、ルールを守って楽しみましょう!
ミジンコが採れる季節は?春〜初夏が狙い目
ミジンコを探すなら、春〜初夏が狙い目です。水温が上がってくると、冬のあいだ眠っていた耐久卵がふ化し、ミジンコが増えてきます。池のタマミジンコを調べた例では、5月に現れ始めています(出典は記事末)。
田んぼなら、水が張られている時期だけがチャンスです。水が抜かれた田んぼには、ミジンコはいません。冬は数が減り、耐久卵の状態で過ごすものが多くなります。
| 季節 | 見つけやすさ | ポイント |
|---|---|---|
| 春〜初夏 | ◎ | 田んぼに水が入り、耐久卵からふ化する |
| 夏 | ○ | 水が残っている場所なら見つかることも |
| 秋 | △ | 場所しだい。水が抜かれた田んぼにはいない |
| 冬 | △ | 数が減る。耐久卵で冬を越す |
ミジンコは小さいので、光が当たっていたほうが見つけやすくなります。明るいうちに、水面近くを白っぽい小さな点がピョコピョコ跳ねるように泳いでいれば、それがミジンコです。持ち帰ったミジンコを顕微鏡でのぞいてみたい人はミジンコを顕微鏡で観察しようもどうぞ。
ミジンコの採取に必要な道具
ミジンコの採取に、大げさな道具はいりません。次のものがあれば始められます。
| 道具 | 役割 | ポイント |
|---|---|---|
| 目の細かい網 | ミジンコをすくう | 金魚すくいのような粗い網では逃げてしまう |
| ペットボトル(2L) | 持ち帰り用の容器 | 現地の水ごと入れる |
| コップ・おたま | 網から移す、水をくむ | あると作業がラク |
| 長靴・手袋 | 足元と手を守る | 水辺はすべりやすい |
一番大切なのは網の目の細かさです。タマミジンコなら大人のメスでも1.0〜1.5mmほどしかないので(出典は記事末)、目の粗い網ではすり抜けてしまいます。ミジンコ用の網の選び方は、ミジンコをすくう網の記事で詳しく紹介しています。
網がないときはペットボトルでも採れる
網がなければ、ペットボトルやコップで水ごとすくう方法もあります。ただ、水の量に対してミジンコの数が少なく、狙ったミジンコをすくうのは難しめです。何度も採りに行くなら、網を1つ用意しておくとラクになります。
ミジンコの採り方の手順
ミジンコを見つけたら、次の手順で採取しましょう。

- ミジンコを探す:水面近くを、白っぽい点が跳ねるように泳いでいないか、じっと観察する
- ペットボトルに現地の水を入れる:先に、採った場所の水をペットボトルに半分〜7分目ほど入れておく
- 網をゆっくり動かす:水面近くで、底の泥を巻き上げないように網を静かに動かす
- 網の中身を移す:網を裏返して、ペットボトルの水の中でやさしくすすぐ
- 中身を確かめる:ペットボトルを光にかざし、ミジンコが入っているか見る
底の泥を一緒にすくうと、ヤゴなどほかの生き物も入りやすくなります。網は水面近くだけを動かすのがコツです。
白い容器に移すと見分けやすい
採れたかどうかわかりにくいときは、白いバットや白い洗面器に少し水を取って、上からのぞいてみてください。白い背景だと、ミジンコの小さな体が黒っぽい点として浮かび上がり、ぐっと見つけやすくなります。
このとき、ミジンコ以外の生き物が混ざっていないかも一緒に確かめられます。大きな虫や、細長くすばやく動く生き物がいたら、スポイトで取り除いておきましょう。
採ったミジンコの持ち帰り方
採ったミジンコは、持ち帰る間に弱らせないことが大切です。
- 現地の水ごと持ち帰る(水道水にいきなり入れない)
- ペットボトルは満タンにせず、上に空気を残す
- 直射日光の当たる場所や、暑い車内に置かない
- なるべく早く家に帰り、日陰の容器に移す
家に着いたら、すぐに大きめの容器に移しましょう。移すときは、次の順番で進めると弱らせずに済みます。
- 容器にカルキを抜いた水を用意しておく
- ペットボトルごと容器の水に浮かべて、水温を近づける
- 現地の水ごと、ゆっくり容器に注ぐ
水道水をそのまま使うのは避けてください。カルキ(塩素)はミジンコにとって負担になります。
採ったあとの注意:ほかの生き物とヒドラの持ち込み
自然から採ったミジンコには、ほかの生き物がまぎれていることがよくあります。増やす前に、必ず中身を確かめましょう。

混ざりやすい生き物
ミジンコの容器に入り込んで困る生き物には、ヒドラ、ヤゴ(トンボの幼虫)、マツモムシ、ゲンゴロウの幼虫などがいます。どれもミジンコやメダカの稚魚を食べてしまう生き物です(出典は記事末)。
ケンミジンコのように、ミジンコと餌を取り合う生き物もいます。ミジンコとほかの小さな生き物の見分け方は、ミジンコの種類の記事を参考にしてください。
ヒドラはとくに要注意
ヒドラは、細長い体の先に何本もの触手を持つ、小さな生き物です。容器の壁や水草に張り付き、触手でミジンコを捕まえて食べてしまいます。
小さくて気づきにくいうえ、一度入ると増えて、ミジンコがどんどん減っていきます。容器の壁に、糸くずのようなものが張り付いていないか、よく見てください。
見つけたらどうする?
ヤゴやマツモムシのように大きな生き物は、スポイトや網で取り除きます。ヒドラなど取り除ききれない生き物が入ってしまったら、その容器はあきらめて、容器を洗ってから作り直すのが確実です。
安心して増やすには、採ってきたミジンコをいきなり本命の容器に入れず、別の容器でしばらく様子を見るのがおすすめです。
メダカにすぐあげないほうがいい理由
自然の水には、農薬が流れ込んでいたり、病気のもとになる生き物が混ざっていたりすることがあります。採ってきたミジンコをそのままメダカの水槽に入れるのは避け、まずは別の容器で増やしてから与えましょう。
採ったミジンコを増やすには
採取したミジンコは、そのまま増やしていくこともできます。基本は、カルキを抜いた水を入れた容器で、餌を少なめに与えることです。餌は、迷ったら生クロレラを少しずつ。水を汚しにくく、これに変えるだけで増やしやすさがぐっと変わります。エアレーションは水流でミジンコの寿命が縮むので、なしで始めましょう。
手軽に始めるなら、2Lのペットボトルが便利です。やり方はペットボトルでミジンコを増やす方法で詳しく解説しています。たくさん増やしたいならミジンコを屋外のバケツで増やす方法も参考にしてください。
見つからないときは、買う・卵から育てるのも手
近くにミジンコがいない、冬で見つからない、という場合は、通販でミジンコを買う方法もあります。ほかの生き物が混ざる心配が少なく、すぐに増やし始められるのが利点です。詳しくはミジンコをネット通販で買う記事へどうぞ。
季節を問わず始めたいなら、耐久卵から育てる方法もあります。ミジンコを卵から増やす方法も参考にしてください。
よくある質問
ミジンコは冬でも採れますか?
見つけにくくなります。冬はミジンコの数が減り、耐久卵の状態で過ごすものが多くなるためです。冬に始めたいなら、通販や耐久卵を使うほうが確実です。
ミジンコを採るのに許可は必要ですか?
ミジンコを採ること自体に、ふつうは特別な許可はいりません。ただし、場所の持ち主や管理者の許可は必要です。田んぼや私有地は持ち主に、公園は自治体や管理者のルールを確かめましょう。国立公園などの自然公園には、許可なく生き物を捕まえられない区域もあります。
採ったミジンコをすぐメダカにあげてもいいですか?
おすすめしません。ほかの生き物や病気のもとが混ざっていることがあるからです。別の容器でしばらく様子を見て、増やしてから与えると安心です。
ミジンコとケンミジンコの見分け方は?
ミジンコは丸っこい体で、ピョコピョコと跳ねるように泳ぎます。ケンミジンコは細長い体で、すばやくスーッと泳ぐのが特徴です。くわしくは種類の記事で写真つきで紹介しています。ケンミジンコが増えてしまったときの対処はケンミジンコとは?でまとめています。
まとめ:ミジンコは春の田んぼや流れのない水辺で、ルールを守って採ろう
ミジンコは、水を張った田んぼや、池・用水路のよどみなど流れのない水辺にいます。探すなら春〜初夏が狙い目です。目の細かい網とペットボトルがあれば、採取は難しくありません。
ただし、田んぼや私有地に無断で入らない、公園は自治体や管理者のルールに従う、特定外来生物は持ち帰らない。この3つは必ず守りましょう。
まずは、目の細かいミジンコ網を1つ用意して、近くの水辺のルールを確かめるところから始めてみてください!
出典・参考(2026年10月確認):Culture Techniques of Moina(フロリダ大学 IFAS)/外来生物法の規制内容(環境省)/特定外来生物等一覧(環境省)/タマミジンコの冬卵に関する研究(広島大学水畜産学部紀要)/ため池等の農業用水利施設での水難事故防止について(兵庫県)/水難事故防止について(宮城県)/Manual on the Production and Use of Live Food for Aquaculture, 4.4 Cladocerans(FAO)

