ゾウリムシの培養は生茶で簡単!増やし方5ステップと失敗する6つの原因
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

メダカの針子にゾウリムシをあげたい!でも、種はどこで手に入るの?何で増やせばいいの?
メダカの赤ちゃん(針子)は口がとても小さく、ふつうの餌やミジンコはまだ食べられないことがあります。そこで頼りになるのがゾウリムシです。
ただ、ゾウリムシの培養を調べると「生茶」「エビオス」「きな粉」「米のとぎ汁」と方法がたくさん出てきて、どれを選べばいいのか迷いますよね。しかも、急に臭くなったり、いつの間にか消えていたりと失敗もしがちです。
この記事では、ゾウリムシの種の入手から、ペットボトルでの作り方5ステップ、餌の選び方、よくある失敗6つとその原因までをまとめました。針子が育ったあとにミジンコへ切り替える流れもお伝えします!
ゾウリムシの培養は、通販で種(種水)を買い、生茶を注いだペットボトルに入れて、ふたをゆるめて薄暗い場所に置くのが一番かんたんです。
置き場所は20〜25℃くらいの、直射日光が当たらない所。失敗の一番の原因は餌の入れすぎです。増えたら新しいボトルへ植え継げば、ゾウリムシを切らさずに済みます。
- ゾウリムシが針子の最初の餌に向いている理由
- ゾウリムシの種の入手方法(通販・田んぼ)
- 生茶・エビオス・きな粉・米のとぎ汁の違い
- ペットボトルでのゾウリムシの作り方5ステップと植え継ぎ
- ゾウリムシ培養の失敗例と原因6つ
ゾウリムシとは?針子の最初の餌に向いている理由
ゾウリムシは、池や田んぼなどにすむ小さな単細胞の生き物です。名前のとおり、草履(ぞうり)のような細長い形をしています。
大きさは0.17〜0.29mmほど(出典は記事末)。光にかざすと、白い点がスーッと泳いでいるのが肉眼でもぎりぎり見えるくらいの大きさです。

ミジンコより小さいから、生まれたての針子でも食べられる
ゾウリムシが針子の餌に向いている一番の理由は、とにかく小さいことです。ミジンコの中でも小さいタマミジンコでさえ、生まれたてで0.4mm弱、大人のメスでは1.0〜1.5mmほどあります(出典は記事末)。
針子の口に入るのは、まずゾウリムシのような小さな餌です。少し大きくなったら、タマミジンコの子ども、そして大人のミジンコへと、餌をサイズアップしていくイメージです。日齢ごとの切り替え方はメダカの針子の餌は生き餌で差がつくにまとめています。
生きているから水を汚しにくい
ゾウリムシは生きたまま水中を泳ぎ続けます。食べ残しても底にたまって腐る人工飼料とちがい、針子が好きなタイミングで食べられるのもうれしいところです。
針子は泳ぐ力が弱く、目の前に来た餌を食べるので、動き回るゾウリムシは見つけてもらいやすい餌といえます。
| 餌 | 大きさ | 針子の時期 |
|---|---|---|
| ゾウリムシ | 0.17〜0.29mm | 生まれてすぐ |
| タマミジンコ(生まれたて) | 0.4mm弱 | 少し育ってから |
| タマミジンコ(成体) | 1.0〜1.5mm(メス) | 稚魚になってから |
ゾウリムシの種の入手方法は?通販が一番確実
ゾウリムシを培養するには、まず「種(種水)」が必要です。手に入れ方は、大きく分けて2つあります。
通販で種水を買う(迷ったらこれ)
一番確実なのは、楽天やAmazonなどの通販で「ゾウリムシの種水」を買う方法です。ゾウリムシだけが入った水が届くので、ほかの生き物が混ざる心配が少なく、届いたその日から培養を始められます。
届いたら、袋やボトルのまま常温に置き、なるべく早く培養液に移しましょう。
田んぼや池の水から見つける
ゾウリムシは、田んぼや池、どぶのように水がよどんだ所にもいます。こうした水を少しすくって培養液に入れると、ゾウリムシが増えてくることもあります。
ただし、自然の水にはワムシやケンミジンコ、ヒドラなど、ほかの小さな生き物も一緒に入っています。針子の容器に入れたくない生き物まで増えてしまうので、初めてなら通販の種水がおすすめです。田んぼや池に入るときは、持ち主や管理者の許可を取りましょう。
ゾウリムシの餌は何がいい?生茶・エビオス・きな粉・米のとぎ汁を比較
じつは、ゾウリムシは入れた生茶やエビオスを直接食べているわけではありません。ゾウリムシの本当の餌は、水の中で増えるバクテリア(細菌)です。
生茶やエビオスは、バクテリアを増やすための「元」になります。つまり、どの餌を使っても考え方は同じで、「バクテリアがほどよく増える量」を入れるのがコツです。
| 餌 | 手軽さ | においの出にくさ | ひとこと |
|---|---|---|---|
| 生茶(ペットボトルの緑茶) | ◎ | ○ | 注ぐだけで量を量らなくてよい。迷ったらこれ |
| エビオス錠 | ○ | △ | 少量で効く。入れすぎると臭いやすい |
| きな粉 | ○ | △ | 家にあれば試せる。ひとつまみより少なく |
| 米のとぎ汁 | ○ | × | 0円。ただし腐りやすく、量の加減が難しい |
表の◎○△×は、手間とにおいの出やすさを比べた目安です。
迷ったら生茶がいちばんラク
生茶は、ペットボトルから注ぐだけでそのまま培養液になります。量を量ったり錠剤を砕いたりする手間がなく、毎回同じ条件で作れるのが利点です。
ただし、生茶にそのまま入れる方法は長くはもちません(出典は記事末)。増えたら早めに植え継ぐ、と覚えておきましょう。ミジンコに使うときは薄めて水づくりに使うので、ミジンコの生茶での増やし方とは使い方がちがいます。
エビオス・きな粉は「ごく少し」がコツ
エビオス錠やきな粉は、ほんの少しでバクテリアが一気に増えます。水がうっすら白くにごる程度で十分です。入れすぎると水が腐って、ゾウリムシが全滅してしまいます。
エビオス錠はミジンコの餌としても使えるので、あとでミジンコを増やすときにも無駄になりません。ただ、ミジンコの餌で迷ったら生クロレラが一番失敗しにくく、エビオス錠はコストを抑えたいときの代わりという位置づけです。詳しくはエビオス錠でミジンコを増やす方法で紹介しています。
米のとぎ汁は手軽だけど腐りやすい
米のとぎ汁はお金がかからない反面、栄養が多いぶん腐りやすく、においも出やすい餌です。使うなら、ほんの少しにとどめて、臭くなったら作り直しましょう。
ゾウリムシの培養に必要なもの
ゾウリムシの培養に、特別な道具はほとんどいりません。ペットボトル1本から始められます。
| 用意するもの | 役割 | ポイント |
|---|---|---|
| ゾウリムシの種水 | 増やす元 | 通販が確実 |
| ペットボトル(500mL〜2L) | 培養容器 | 洗剤を残さず洗う |
| カルキを抜いた水 | エビオス・きな粉で作るときのベース | 汲み置きかカルキ抜き剤で |
| 生茶(またはエビオス・きな粉) | バクテリアを増やす元 | 入れすぎない |
| スポイト | 種水の移し替え・針子への給餌 | あると便利 |
ペットボトルは、何本か用意しておくと植え継ぎのときに困りません。カルキ抜きの方法は、ペットボトルでミジンコを増やす方法と同じでOKです。
ゾウリムシの培養5ステップ(ペットボトルでの作り方)
ここからは、生茶を使ったペットボトルでのゾウリムシの作り方を5ステップで紹介します。エビオスやきな粉を使う場合も、流れは同じです。

ステップ1:ペットボトルをよく洗う
ペットボトルは水だけでよくすすぎます。洗剤を使った場合は、においが残らないよう念入りに流してください。洗剤が残っていると、ゾウリムシが弱ってしまいます。
ステップ2:培養液を作る
ペットボトルに生茶を注ぎます。生茶は薄めずにそのまま使えます。エビオスを使うなら、カルキを抜いた水に少し砕いてごく少量を入れ、水がうっすらにごる程度にします。
ボトルは満タンにせず、上に空気が残るくらいにしておきましょう。ゾウリムシも呼吸をしているので、空気は大切です。
ステップ3:種水を入れる
培養液に、ゾウリムシの種水を入れます。種水が多いほど早く増えるので、届いた種水はケチらずに使って大丈夫です。
ステップ4:ふたをゆるめて、薄暗い場所に置く
ふたはきっちり閉めず、ゆるめにのせておきます。置き場所は、直射日光が当たらない、20〜25℃くらいの薄暗い場所が向いています(出典は記事末)。
25℃前後で餌が十分あれば、ゾウリムシは1日に3回ほど分裂します(出典は記事末)。ただし、夏の窓辺のように暑くなりすぎる所は避けましょう。
ステップ5:増えたら与えて、植え継ぐ
ボトルを明るい方にかざして、白い点がたくさん泳いでいれば増えている証拠です。増える速さは温度と種水の量しだいなので、毎日1回、光にかざして様子を見てあげてください。
増えたら針子に与えつつ、一部を新しい培養液に移して「植え継ぎ」をします。これを続ければ、ゾウリムシを切らさずに済みます。
植え継ぎでゾウリムシを切らさない増やし方
ゾウリムシは、一度増えきるとバクテリア(餌)が足りなくなり、だんだん数が減っていきます。減り始める前に、新しいボトルへ移すのが植え継ぎです。
- 新しいペットボトルに、ステップ2と同じ培養液を作る
- 増えているボトルから、ゾウリムシの入った水をスポイトやコップで移す
- ふたをゆるめて、同じ場所に置く
植え継ぎのタイミングは、「白い点がたくさん見えるようになったとき」が目安です。白い点が減ってきた、水が澄んできた、と感じたら急いで植え継ぎましょう。
ボトルを2〜3本に分けて、時期をずらして作っておくと安心です。1本が失敗しても、ほかのボトルから立て直せます。
ゾウリムシ培養の失敗例と原因6つ
ゾウリムシの培養でよくある失敗を、原因と対策といっしょにまとめました。うまくいかないときは、まずここをチェックしてみてください。

失敗1:いつまでたっても増えない
種水が少なすぎる、または培養液が薄すぎてバクテリアが増えていないことが考えられます。種水を足すか、新しい生茶で作り直してみましょう。洗剤の残りや、カルキが抜けていない水も原因になります。
失敗2:臭くなった・腐った
一番多い失敗が、餌の入れすぎです。エビオスやきな粉、米のとぎ汁は、少しでも多いと水が腐って強いにおいが出ます。臭くなったら、そのボトルはあきらめて作り直すのが早道です。
失敗3:水面に白い膜や油膜が張った
水面に膜が張るのは、バクテリアが増えすぎたり、空気の通りが悪くなったりしているサインです。ふたを閉めすぎていないか、餌が多すぎないかを見直しましょう。
失敗4:ゾウリムシ以外の生き物が増えた
ふたを開けたまま外に置いたり、自然の水を混ぜたりすると、ほかの微生物やボウフラが入ることがあります。ふたはゆるくのせて、虫が入らないようにしておきましょう。
失敗5:たくさんいたのに急に減った・消えた
増えきったあとに、餌のバクテリアが足りなくなったのが原因です。ゾウリムシは増えたまま放っておくと、だんだん減っていきます。減る前に植え継ぐのが、切らさないための一番のコツです。
失敗6:夏や冬に全滅した
暑くなりすぎる場所や、冷え込む場所に置いたままにすると、ゾウリムシは弱ってしまいます。季節に合わせて、20〜25℃くらいを保てる室内の薄暗い場所へ移しましょう。
針子へのゾウリムシの与え方と、ミジンコへの切り替え
増えたゾウリムシは、スポイトで培養液ごと吸って、針子の容器に少しずつ入れます。1回にたくさん入れると、培養液のぶん水が汚れやすくなるので注意してください。
- 1回の量は少なめにして、回数で調整する
- 生茶やエビオスのかたまりは吸わないようにする
- 針子の容器の水が白くにごってきたら、入れる量を減らす
針子が育ったらミジンコへ切り替えよう
針子が少し大きくなって泳ぎがしっかりしてきたら、ゾウリムシからミジンコへ切り替えるタイミングです。ミジンコはゾウリムシより大きく、育ち盛りのメダカのごちそうになります。
いつから・どのくらい与えればいいかは、メダカの稚魚にミジンコをあげるときの注意点で詳しく解説しています。ミジンコを家で増やす方法は、ミジンコの増やし方のまとめからどうぞ!
よくある質問
ゾウリムシの培養は臭くなりますか?
餌を入れすぎなければ、強いにおいはあまり出ません。においが気になるなら、注ぐだけで量を量らなくてよい生茶を使い、エビオスやきな粉はごく少量にしましょう。
ゾウリムシはエアレーションしたほうがいいですか?
基本はなしで大丈夫です。ボトルを満タンにせず、ふたをゆるめて空気が入るようにしておけば十分に増えます。
ゾウリムシとミジンコは同じ容器で育てられますか?
おすすめしません。ゾウリムシとミジンコでは、合う餌の量や水の状態がちがいます。片方に合わせると、もう片方が増えにくくなるので、容器は分けて育てましょう。
ゾウリムシは肉眼で見えますか?
ぎりぎり見えます。ボトルを明るい方にかざすと、小さな白い点がゆっくり泳いでいるのがわかります。虫めがねがあると、もっと見つけやすくなります。
まとめ:ゾウリムシは生茶×ペットボトルで今日から培養できる
ゾウリムシの培養は、通販で種水を買い、生茶を注いだペットボトルに入れて、ふたをゆるめて薄暗い場所に置くのが一番かんたんです。
餌は入れすぎない、増えたら減る前に植え継ぐ。この2つを守れば、針子の餌を切らさずに済みます。
まずは、ゾウリムシの種水を1つ手に入れるところから始めてみましょう!
出典・参考(2026年10月確認):単細胞生物の観察(徳島県立総合教育センター)/微生物の培養(大阪府教育センター)/ゾウリムシの培養(慶應義塾大学 理工学部)/Culture Techniques of Moina(フロリダ大学 IFAS)/Manual on the Production and Use of Live Food for Aquaculture, 4.4 Cladocerans(FAO)

