ミジンコの生茶での増やし方|量は200倍が目安!生茶だけで爆殖しない理由
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生茶でミジンコが増えるって聞いたけど本当?どれくらい入れればいいのか、どの生茶でもいいのかがわからない…
「ミジンコは生茶で増やせる」という話、動画や質問サイトで見かけたことがあるかもしれません。コンビニで買える飲み物でミジンコが増えるなら、試してみたくなりますよね。
ただ、紹介されているやり方はバラバラで、「キャップ1杯」「ドボドボ入れる」など量もまちまち。入れすぎて水を腐らせてしまうのが心配です。
この記事では、生茶でミジンコを増やす方法を、量の早見表と手順つきでまとめました。生茶が何の役に立っていて、何が足りないのかもはっきりお伝えします!
生茶は、ミジンコの餌というより「飼育水をととのえる役」です。カルキを抜いた水で200倍(1Lに5mL=小さじ1)に薄めて使います。
生茶そのものには栄養がほとんどないので、生茶だけで爆殖はしません。増やす主役は餌の生クロレラです。私自身、餌を生クロレラに変えただけで、ミジンコが一気に増えるようになりました。
生茶は「あれば使える水づくり役」。生茶がなくても、生クロレラがあればミジンコは増やせます。
- 生茶でミジンコが増えるのか、何の役に立つのか
- 生茶の量の目安(容器別の早見表)
- 生茶を使ったミジンコの増やし方5ステップ
- 生茶だけで爆殖しない理由と、足す餌の選び方
- 失敗しないための注意点と、ほかのお茶でもいいか
ミジンコは生茶で増える?答えは「水づくり役」として使う
まずは一番の疑問から。生茶を入れるだけで、ミジンコがどんどん増えるわけではありません。
生茶が得意なのは、ミジンコが落ち着いて暮らせる水を、手軽に作ることです。増えるための餌は、別に用意します。

生茶の役割は「暮らしやすい水」をつくること
ただのくみ置きの水だけでミジンコを飼うと、餌がなく、長くはもちません。研究の紹介では、生茶を薄めて混ぜた水で、餌を入れなくてもミジンコがしばらく生きのびたという研究があります(くわしくは次の章で)。
つまり生茶は、ミジンコを「死なせにくくする」のが得意。水づくりで迷っている人には、心強い助っ人です。
増やすには「餌」がもう1つ必要
一方で、ミジンコが子どもをたくさん産むには、たっぷりの餌が欠かせません。生茶の水に、生クロレラを少しずつ足すことで、はじめて「増える」状態になります。
生茶=水、生クロレラ=餌。この役割分担を覚えておけば、生茶で失敗することはぐっと減りますよ。
生茶はメーカーがミジンコ用にすすめている商品ではない
生茶は、キリンビバレッジが販売している緑茶飲料です。あくまで人が飲むための商品で、メーカーがミジンコの飼育用にすすめているわけではありません。
この記事で紹介するのは、飲み物の生茶を「飼育水の材料」として使う、飼育する側の工夫です。その前提で、量や注意点を守って使ってください。
ゾウリムシの培養とは、生茶の使い方が違う
「ゾウリムシは生茶で増やす」と聞いたことがある人もいるかもしれません。ゾウリムシの培養では、生茶を薄めずにそのまま培養液にします。生茶の中で増えるバクテリアが、ゾウリムシの餌になるからです。くわしくはゾウリムシの培養方法で紹介しています。
ミジンコの場合は、ここが違います。ミジンコには生クロレラという食べやすい餌があるので、生茶は薄めて水づくりにだけ使い、餌は生クロレラにまかせます。同じ生茶でも、ゾウリムシでは「培養液」、ミジンコでは「水づくり役」と覚えておきましょう。
ミジンコに生茶を使うようになったきっかけ|大学の研究
「なぜ生茶なの?」と不思議に思いますよね。話のもとになっているのは、学校でミジンコを手軽に飼う方法を調べた、兵庫教育大学の研究です(出典は記事末)。ここでは、その研究の紹介で確かめられた内容をまとめます。
市販のお茶を薄めた水でミジンコを飼った
研究の紹介では、生茶・綾鷹・伊右衛門・おーいお茶などの市販の緑茶飲料や麦茶を、100〜200倍に薄めて飼育水にしています。
くみ置きの水だけではミジンコが生きのびられなかったのに対して、お茶を薄めた水では餌なしでも約1か月生きのびた、と紹介されています。
生茶が選ばれた理由は「安定していること」
研究の紹介では、成績がよかったのは生茶・綾鷹・伊右衛門。その中から、季節による中身の変化が少なく、いつでも同じように使えるという理由で、生茶が選ばれています。
学校の先生や子どもが、誰がやっても同じ結果になる。そんな「再現しやすさ」を大事にした選び方なんですね。
研究のときと今の生茶は、中身が少し違う
注意したいのは、生茶は何度もリニューアルされている商品だということです。研究が行われたころの生茶と、今お店に並んでいる生茶では、味や作り方が少し違います。
今の生茶でも同じように使えると考えられますが、研究と同じ結果になると決まっているわけではありません。様子を見ながら、少なめの量から使うのが安心です。
生茶の量は200倍が目安|容器別の早見表
研究の紹介にある濃さは100〜200倍。このサイトでは、薄いほうの200倍から始めるのをおすすめします。ミジンコの水は、何でも「少なめから」が失敗しないコツだからです。
200倍とは、水1Lに生茶5mL。計量スプーンの小さじ1杯が5mLなので、「1Lに小さじ1」と覚えると簡単です。
| 容器の水の量 | 生茶の量(200倍) | 計り方の目安 |
|---|---|---|
| 500mL | 2.5mL | 小さじ1/2 |
| 1L | 5mL | 小さじ1 |
| 2L(ペットボトル) | 10mL | 小さじ2 |
| 5L | 25mL | 大さじ1と小さじ2 |
| 10L(バケツ) | 50mL | 大さじ3と小さじ1 |
(表の量は、研究の紹介にある濃さのうち薄いほうの200倍で計算しています。出典は記事末)

濃くすればいいわけではない
「多めに入れたほうが効きそう」と思うかもしれませんが、濃くしても増えるわけではありません。研究の紹介にある濃さも、濃いほうで100倍です。
お茶の成分が濃すぎると、水が傷みやすくなったり、ミジンコの負担になったりするおそれがあります。100倍(1Lに10mL)より濃くするのはやめておきましょう。
生茶は最初に1回入れるだけ
生茶は、水を作るときに1回混ぜるだけで十分です。餌のように、毎日少しずつ足していくものではありません。
水を足すときや、新しい水に入れ替えるときに、その水の量に合わせて同じ割合で混ぜます。
生茶を使ったミジンコの増やし方【5ステップ】
ここからは、生茶を使ってミジンコを増やす手順を順番に紹介します。ペットボトル1本からでも始められますよ。
- カルキを抜いた水を用意する
- 生茶を200倍に薄めて混ぜる
- 種ミジンコを入れる
- 餌を少しずつ足す
- 水が傷んできたら、生茶の水を作り直す
ステップ1:カルキを抜いた水を用意する
水道水を1晩くみ置きするか、カルキ抜き剤を使います。容器は、水の量が多いほど水温も水質も安定します。ペットボトルなら2Lがおすすめです。
ステップ2:生茶を200倍に薄めて混ぜる
早見表の量の生茶を入れて、軽く混ぜます。2Lのペットボトルなら、小さじ2杯(10mL)です。
生茶は、開けたてのものを使ってください。飲みかけのボトルは、口の中の菌が入って傷みやすくなっています。
ステップ3:種ミジンコを入れる
種ミジンコは、元の水ごとそっと移します。水温が大きく違うと弱るので、生茶の水を同じくらいの温度にしておきましょう。
ステップ4:餌を少しずつ足す
ミジンコを入れたら、生クロレラを少しずつたらして、水がうっすら緑になる程度にします。2Lのペットボトルなら、販売元の説明では最初に1〜2mLが目安です(出典は記事末)。ここが「増える」かどうかを決める一番大事なステップです。コストを抑えたいときだけ、エビオス錠(2Lに半錠が目安)で代わりにできます。
あとは、水が澄んできたら足すだけ。餌の量の決め方は生クロレラでミジンコを増やす方法やエビオス錠を使ったミジンコの増やし方でくわしく紹介しています。
ステップ5:水が傷んできたら、生茶の水を作り直す
においがする、濁りが戻らないなど、水が傷んできたら入れ替えどきです。新しい容器に生茶の水を作り、ミジンコを網ですくって移します。
2Lくらいの容器なら、3日に1回ほどを目安にリセットすると、急な全滅を防ぎやすくなります。
生茶だけで爆殖しない理由と、足すべき餌
「生茶だけでも増えた」という声もあるのに、なぜこのサイトは餌を足すことをすすめるのか。理由は、生茶の中身にあります。
生茶にはミジンコが増えるための栄養がほとんどない
生茶の原材料は、緑茶と生茶葉抽出物、ビタミンCです。栄養成分表示では、100mLあたりのエネルギーもたんぱく質も0です。
もちろん、まったくの0ではなく、ごくわずかな成分は入っています。それでも、ミジンコがどんどん子どもを産めるほどの栄養はありません。餌なしで「生きのびる」ことと、「増える」ことは別の話なんです。
足す餌は「生クロレラ」が一番
生茶の水に足す餌は、生クロレラが一番です。水にただよって食べやすく、入れすぎなければ水も傷みにくいからです。
| 餌 | いいところ | 位置づけ |
|---|---|---|
| 生クロレラ | 入れるだけで食べられ、一番よく増える | 迷ったらこれ(メイン) |
| エビオス錠 | 安く、常温で長く保管できる | コストを抑えたいときの代わり |
迷ったら、生クロレラを少しずつ。エビオス錠は、とにかく安く済ませたいときの代わりと考えてください。ほかの餌との比べ方はミジンコの餌10種の比較にまとめています。
「増えない」と感じたら餌の量を見直す
生茶の水でミジンコが元気なのに増えないなら、餌が足りていないサインかもしれません。水が澄みきったまま何日もたっていないか、確かめてみましょう。
餌以外にも、水温や容器の大きさが原因のことがあります。ほかの原因はミジンコが増えない原因でチェックできます。
生茶でミジンコが元気に過ごせる仕組み
生茶を薄めた水で、なぜミジンコが生きのびやすいのか。実は、はっきりした仕組みはまだわかっていません。ここでは、わかっていることと考えられることを分けてお話しします。
わかっていること:生茶には細かい茶葉の粉が入っている
公式の発表資料では、生茶の仲間の「生茶 リッチ」は、細かく砕いた茶葉の粉を生茶の10倍使っていると説明されています。つまり、ふつうの生茶にも、細かい茶葉の粉が入っているということです。
ミジンコは、水の中にただよう細かい粒をこしとって食べる生き物です。水に広がる細かい粒が、何かしらの形でミジンコの役に立っている可能性があります。
考えられること:粒のまわりに細菌が増える
水の中の細かい粒には、細菌がつきやすいものです。そうした細菌もミジンコの食べ物になるので、ほんの少しずつ餌が生まれ続けている、という見方もできます。
ただ、これはあくまで考えられることの1つです。仕組みがはっきりしない以上、生茶を「餌」としてあてにしすぎないのが、失敗しない使い方です。
生茶を使うときの注意点5つ
最後に、生茶を使うときに気をつけたいことをまとめます。どれも、ミジンコの全滅を防ぐための大事なポイントです。

注意点1:ふつうの「生茶」を使う
生茶には、ほうじ煎茶やカフェインフリーなど、いくつかの種類があります。研究の紹介に出てくるのは緑茶の生茶なので、ふつうの生茶を選んでください。ほかの種類は、同じように使えるか確かめられていません。
注意点2:100倍より濃くしない
濃くしても増えるわけではなく、水が傷むリスクが上がるだけです。200倍から始めて、濃くしても100倍までにしましょう。
注意点3:飲みかけ・開けて時間がたったものは使わない
飲み物なので、開けたら傷みはじめます。口をつけたボトルや、開けて何日もたったものは使わず、開けたての生茶を使ってください。
注意点4:毎日足さない
生茶は、水を作るときに1回入れれば十分です。毎日足していくと、知らないうちに濃くなっていきます。
注意点5:餌の入れすぎに気をつける
生茶の水でも、餌を入れすぎれば水は腐ります。ミジンコが全滅する一番の原因は、餌の入れすぎです。餌は水がうっすら色づく程度にとどめ、澄んできたら足しましょう。
生茶以外のお茶でもいい?綾鷹・伊右衛門・麦茶
「家にある別のお茶じゃダメ?」という疑問にもお答えします。
綾鷹・伊右衛門も研究の紹介で成績がよかった
研究の紹介では、生茶のほかに綾鷹と伊右衛門でも、ミジンコの成績がよかったという結果も出ています。手元にあるなら、同じ200倍で試せます。
ただ、生茶が選ばれたのは「季節による中身の変化が少ない」からでした。毎回同じように使いたいなら、生茶にそろえるのが安心です。
加糖・ミルク入りのお茶は使わない
砂糖や甘味料、ミルクが入ったお茶は使わないでください。水が一気に腐ったり、水面に膜が張ったりして、全滅の原因になります。
使うなら、原材料が「緑茶」中心の、無糖のお茶だけにしましょう。
麦茶やほかのお茶は「試すなら少量から」
麦茶やほうじ茶、ジャスミン茶なども、ミジンコが生きられないとは限りません。ただ、研究の紹介で成績がよかったとされるのは一部の緑茶飲料だけです。
試すなら、いつもの容器とは別に小さな容器で、200倍から様子を見てください。
ミジンコと生茶のよくある質問
生茶は毎日入れたほうがいいですか?
毎日入れる必要はありません。生茶は水を作るときに1回混ぜるだけで十分です。水を足したり入れ替えたりするときに、その水の量に合わせて同じ割合で入れてください。
生茶を入れたら水が茶色っぽくなりました。大丈夫?
200倍なら、ほんのり色がつく程度です。濃い茶色になっているなら、入れすぎの可能性があります。においや濁りが出ていないか確かめて、気になるなら新しい水に入れ替えましょう。
生茶とクロレラ、どっちが大事ですか?
増やしたいなら、大事なのは餌の生クロレラです。生茶は水づくりを助ける役なので、生茶がなくても生クロレラでミジンコは増やせます。どちらか1つだけ買うなら、生クロレラを選んでください。
メダカの水槽に生茶を入れてもいいですか?
おすすめしません。この記事の使い方は、ミジンコの容器の水を作るためのものです。メダカの水槽に入れたときの影響は確かめられていないので、生茶はミジンコの容器だけで使いましょう。
まとめ:生茶は200倍で水づくり、増やすのは餌の役目
生茶は、ミジンコの水づくりを手軽にしてくれる助っ人。でも、増やす主役は生クロレラです。私も生クロレラに変えただけで一気に増えるようになったので、まずは餌を生クロレラにそろえてください。ポイントをもう一度おさらいします。
- 生茶は餌ではなく、飼育水をととのえる役
- 量は200倍(1Lに5mL=小さじ1)から。濃くしても100倍まで
- ふつうの生茶を、開けたてで使う。毎日は足さない
- 増やす主役は餌の生クロレラ。少しずつ足す(安く済ませたいならエビオス錠で代用)
- 一番の失敗は餌の入れすぎ。水がうっすら色づく程度に
まずは2Lのペットボトルに、カルキを抜いた水と生茶を小さじ2杯。そこに種ミジンコと生クロレラを少し入れて、ミジンコ増やしを始めてみてください!
出典・参考(2026年10月確認):ミジンコ簡易飼育法に関する研究-飼育水および餌の検討-(兵庫教育大学研究紀要 第56巻)/「生茶 リッチ」に関するニュースリリース 2023年8月2日(キリンホールディングス)/生茶 商品情報(キリンビバレッジ)/キリン 生茶 2L 商品ページの原材料・栄養成分表示(ドラッグストアセイムス)/取扱説明書-ミジンコ(観賞魚用品専門 和香 なごやか)

