タイリクミジンコの増やし方|初心者でも爆殖する5ステップと餌・冬越しのコツ

タイリクミジンコの増やし方|初心者でも爆殖する5ステップと餌・冬越しのコツ
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タイリクミジンコを買ってみたけど、どうやって増やせばいいの?タマミジンコと同じでいいのかな?

タイリクミジンコは、タマミジンコより体がひと回り大きいミジンコです。メダカの生き餌として人気ですが、「育て方がタマミジンコと同じでいいのか」「冬はどうするのか」がわかりにくいですよね。

この記事では、タイリクミジンコの増やし方を5つのステップで解説します。エサの量の目安、水換えと間引き、冬の管理、買える場所まで、これ1本でまるごとわかります!

先に結論

タイリクミジンコは、カルキを抜いた水・生クロレラを少なめ・水温20〜25℃(水温は販売元の説明にある目安)の3つがそろえば、初心者でもどんどん増やせます。

販売元の説明では、タマミジンコより水の汚れに強く、寿命も長い初心者向けの種類。はじめてミジンコを増やすなら、迷ったらタイリクミジンコでOKです。水は1週間ほどでリセットし、増えたら早めに間引くのがコツです。

この記事でわかること
  • タイリクミジンコの大きさ・寿命と、タマミジンコとのちがい
  • タイリクミジンコの増やし方5ステップ
  • タイリクミジンコの餌と、量の目安
  • 冬に増やす方法と、屋外での冬越し
  • タイリクミジンコを買える場所
Contents
  1. タイリクミジンコとは?大きさ・寿命・タマミジンコとのちがい
  2. タイリクミジンコを増やすのに必要なもの
  3. タイリクミジンコの増やし方5ステップ
  4. タイリクミジンコの餌はどれがいい?量の目安
  5. タイリクミジンコの水換えと間引き
  6. タイリクミジンコの冬の管理
  7. タイリクミジンコの販売・入手方法
  8. タイリクミジンコの増やし方でよくある質問
  9. まとめ:タイリクミジンコは「薄いエサ・20〜25℃・週1リセット」で増える

タイリクミジンコとは?大きさ・寿命・タマミジンコとのちがい

タイリクミジンコは、名前のとおり、もとは海外から入ってきたミジンコです。今では日本各地の池や田んぼでも見られます。

大人の体長は2〜3mmほどで、しっぽのトゲまで入れると4mm近くになる個体もいます。肉眼でもはっきり見える大きさです(出典は記事末)。メダカの餌によく使われるタマミジンコとくらべると、ひと回り大きく、寿命も長いのが特徴です。ほかの種類との大きさの比べ方はミジンコの大きさは何mm?で紹介しています。

タイリクミジンコとタマミジンコの大きさ・寿命・増えやすさ・水の汚れへの強さの比較
くらべるところタイリクミジンコタマミジンコ
大きさ(体長)約2〜3mm約1〜1.5mm(メス)
寿命約30日(販売元の公式の説明)タイリクより短い
増えるスピードやや速い速い
水の汚れへの強さやや強い弱い
向いている人初心者慣れてきた人

寿命・増えるスピード・水の汚れへの強さは、種ミジンコの販売元の説明をもとにしています。販売元の説明では、タマミジンコは増えるスピードが速いぶん、エサ切れや水の汚れに弱い種類です。一方のタイリクミジンコは増えるスピードこそタマミジンコにゆずりますが、水が少し汚れても持ちこたえやすく、寿命も長いので、失敗が少ないんです。

タイリクミジンコがどんどん増えるしくみ

ミジンコが短いあいだに爆発的に増えるのには、ちゃんと理由があります。春から秋の条件がいい時期は、メスだけで卵を産んで、メスの子どもを次々に生む「単為生殖(たんいせいしょく)」で増えるんです。

ミジンコの仲間は、1回に30個以上の卵を背中の袋(育房)に抱えることもあります(出典は記事末)。生まれた子もすぐに大人になって、また卵を産みます。だから、エサと水温さえ合っていれば、ねずみ算式に増えていくわけですね。

反対に、水温が下がったり、エサが足りなかったりと環境が悪くなると、オスが生まれて「耐久卵」を作るようになります。背中に黒っぽい卵が見えはじめたら、環境が合っていないサインかもしれません。エサの量と水温を見直してみましょう。

ほかのミジンコの種類との見分け方は「ミジンコの種類一覧」にまとめています。

タイリクミジンコを増やすのに必要なもの

特別な道具はほとんどいりません。次の5つをそろえれば、今日からスタートできます。

必要なもの目安・選び方
容器2Lのペットボトルから始められる。10L以上で水面が広いと、より安定
水カルキ(塩素)を抜いた水道水
エサ生クロレラ(迷ったらこれ)。コスト重視ならエビオス錠
置き場所直射日光で水温が上がりすぎない、明るい場所
種ミジンコ通販の100匹セットなどで十分

容器は、水の量が多いほど水温も水質も変わりにくくなります。はじめは2Lのペットボトルでも大丈夫ですが、慣れてきたら10L以上の衣装ケースやバケツに広げると、ぐっと安定しますよ。ペットボトルで始める方法は「ペットボトルでミジンコを増やす方法」でくわしく解説しています。

エアレーションは、基本なしでOKです。ミジンコは泳ぐ力が弱く、エアレーションの水流で寿命が縮むようで、かけると一定の数で増え止まりやすくなります。過密で大量に増やしたくて入れるなら、泡がポコポコとゆっくり出る程度のごく弱い量にして、網や水草などつかまって休める場所も入れてください。エアストーンのごく細かい泡は、殻の下に入りこんでミジンコが浮いてしまうことがあるので避けましょう。

タイリクミジンコの増やし方5ステップ

ここからは、実際の増やし方を順番に見ていきましょう。

タイリクミジンコの増やし方5ステップ(水の準備・水合わせ・エサ・水温・リセットと間引き)
  1. カルキを抜いた水を容器に入れる
  2. 水合わせをしてから種ミジンコを入れる
  3. 生クロレラを薄く入れる
  4. 明るい場所で水温20〜25℃に保つ
  5. 1週間ほどでリセットし、増えたら間引く

ステップ1:カルキを抜いた水を用意する

水道水のカルキはミジンコにとって毒です。バケツに1日以上くみ置きするか、カルキ抜き剤を使ってから容器に入れましょう。

ステップ2:水合わせをして種ミジンコを入れる

届いたミジンコを、いきなり新しい水に入れるのはNGです。袋の水と容器の水では温度も水質もちがうので、ミジンコがびっくりして弱ってしまいます。

袋ごと容器にしばらく浮かべて、温度をそろえます。そのあと、容器の水を少しずつ袋に足してなじませてから、ミジンコを移してください。

ステップ3:生クロレラを薄く入れる

エサは、生クロレラを水がうっすら緑色になるくらいに薄めて入れます。入れすぎは水が腐る一番の原因なので、「少なめかな?」くらいがちょうどいいです。量の目安は、次の章でくわしく紹介します。

ステップ4:明るい場所で水温20〜25℃に保つ

水温は20〜25℃に保ち、夏は30℃以上にしない。これが販売元の説明にある目安です(出典は記事末)。

置き場所は、直射日光で水温が上がりすぎない明るい場所がベスト。窓ぎわのレースカーテンごしや、屋外なら半日陰がおすすめです。

ステップ5:1週間ほどでリセットし、増えたら間引く

ミジンコのフンや食べ残しで、水はだんだんにごってきます。販売元の説明でも、1週間ほどで水が茶色っぽくなるのが水換えの目安です。そうなったら、新しい水を入れた容器を用意して、ミジンコだけを網ですくって移しましょう。

増えてきたら、早めに間引くのも大切です。くわしくは下の「水換えと間引き」の章で解説します。

タイリクミジンコの餌はどれがいい?量の目安

タイリクミジンコの餌は、生クロレラが一番の定番です。水を汚しにくく、量の調整もしやすいので、迷ったらこれでOKです。

私自身、ほかの餌もいろいろ試しましたが、生クロレラに絞ってからは、増やすのがぐんと簡単になりました。

生クロレラの量の目安

販売元の説明では、生クロレラは飼育水に対して1000〜2000倍に薄めて入れます(出典は記事末)。その説明をもとにした、最初に入れる量とそのあと足していく量はこちらです。

タイリクミジンコの生クロレラの量の目安(2Lと10Lの容器で最初に入れる量と追加する量)
容器の水量最初に入れる量そのあと足す量(朝夕2回)
2L1〜2ml1回0.2〜0.4ml(数滴)
10L5〜10ml1回1〜2ml

足すタイミングは、水の色を見て決めましょう。水が澄んできたら足す、まだ緑ならそのまま。これだけ守れば、入れすぎは防げます。一度にドバッと入れるより、朝と夕方に少しずつ分けるほうが水が傷みにくいです。

生クロレラのくわしい使い方は「ミジンコには生クロレラがおすすめな理由」で解説しています。

エビオス錠やPSBでも増やせる?

買ったばかりの種ミジンコには、まず生クロレラをあげてください。種ミジンコの販売元も、説明の中でエビオス錠での培養はすすめていません。

新しい容器に慣れて数が増えてきたら、コストを抑えたいときはエビオス錠も使えます。2Lの水に半錠までを目安に、入れすぎないようにしてください。

PSB(光合成細菌)は、においが出やすいので屋外向きです。PSBだけだと栄養が足りないことがあるので、生クロレラの補助として使いましょう。エビオス錠の使い方は「エビオス錠を使ったミジンコの増やし方」を参考にしてください。10種の餌の比べ方はミジンコの餌10種の比較にまとめています。

タイリクミジンコの水換えと間引き

タイリクミジンコは水の汚れにやや強いとはいえ、放っておけばやっぱり水は悪くなります。1週間に1回のリセットを習慣にしましょう。

水換え(リセット)のやり方

  1. 新しい容器に、カルキを抜いた水を用意する(水温を今の容器にそろえる)
  2. ミジンコを網ですくって、新しい容器に移す
  3. 生クロレラを少し入れる
  4. 古い容器は、壁や底のヌメリを洗い流しておく

古い水を全部捨てて同じ容器に入れ直すより、「新しい容器にミジンコだけを引っ越す」ほうがかんたんで、ミジンコへの負担も少ないです。水換えの頻度や水温合わせはミジンコの水換えのやり方でくわしく書いています。

増えすぎたら早めに間引く

ミジンコが増えすぎると、酸素が足りなくなって一気に全滅することがあります。体が赤っぽくなって水面に集まってきたら、酸欠のサインです。半分ほどすくって別の容器に分けるか、メダカの餌にしましょう。すくうときは、目の細かいミジンコ用の網があると便利です。網の選び方は「ミジンコ網(ネット)の選び方」で紹介しています。

水が急に悪くなって数が減ったときは「ミジンコが全滅する原因と復活方法」を、生きてはいるのに数が増えないときは「ミジンコが増えない8つの原因と対策」をチェックしてください。

タイリクミジンコの冬の管理

冬は水温が下がり、タイリクミジンコも増えるスピードがぐっと落ちます。冬にどうしたいかで、やり方を選びましょう。

冬も増やしたいなら室内で20〜25℃に保つ

冬も餌として使いたいなら、室内で水槽用ヒーターを使い、水温を20〜25℃(販売元の説明にある目安)に保ちます。こうすれば冬でも増やせます。

日が短い冬は、光が足りなくなりがちです。窓ぎわに置くか、水槽用のライトで昼間の明るさを足してあげましょう。室内での置き場所やヒーターの使い方はミジンコを室内で増やす4つのコツで紹介しています。

屋外で冬越しさせるなら耐久卵にまかせる

冬に増やす必要がなければ、屋外の容器で耐久卵に冬越しを任せる方法もあります。屋外の親は冬を越せませんが、寒くなると寒さや乾燥に強い「耐久卵(休眠卵)」を産むことがあり、春に水温が上がるとそこから増えはじめます。容器は洗わずに、底ごと残しておきましょう。

ただし、耐久卵ができるかどうかは環境しだいで、春に復活しないこともあります。確実に残したいなら、室内で少しだけ飼い続けておくと安心です。冬の育て方は「ミジンコの冬越し」でくわしく解説しています。

タイリクミジンコの販売・入手方法

タイリクミジンコを手に入れるなら、通販が一番かんたんです。100匹ほどのセットで、増やすには十分な数があります。

通販で買うときは、次の3つをチェックしましょう。

  • 届く日に受け取れるか(長く袋に入ったままだと弱ります)
  • 真夏・真冬は、発送時の水温対策があるか
  • エサ(生クロレラ)がセットになっているか

届いたら、すぐに水合わせをして容器へ移してください。通販での買い方の注意点は「ミジンコをネット通販で買うときの注意点」にまとめています。

タイリクミジンコの増やし方でよくある質問

タイリクミジンコはメダカの餌になりますか?

なります!大人のメダカなら、タイリクミジンコをよろこんで食べます。ただ、タマミジンコより体が大きいので、生まれたばかりの稚魚には大きすぎることがあります。稚魚にはタマミジンコや、タイリクミジンコの生まれたての子どもをあげるとよいですよ。

タイリクミジンコとタマミジンコ、どっちを買えばいい?

はじめて増やすなら、タイリクミジンコがおすすめです。販売元も初心者向けとして紹介していて、水の汚れに比較的強く、寿命も長いので失敗しにくいからです。タマミジンコは増えるのが速いぶん、扱いに慣れてからチャレンジすると安心です。

タイリクミジンコが増えないのはなぜ?

考えられるのは、エサの量が合っていない、水温が低い、容器が小さすぎる、のどれかです。まずは水温が20℃を下回っていないか、水が透明のまま放置されていないかを見てみましょう。

タイリクミジンコは何日くらいで増えますか?

タイリクミジンコの仲間を20℃で育てた研究では、生まれて8日ほどで子どもを産みはじめ、そのあとは3日ほどおきに産んでいました(出典は記事末)。種ミジンコを入れてすぐには増えないので、最初の1週間は水を汚さないことに集中して、気長に見守りましょう。水温が20℃より低いと、もっとゆっくりになります。

タイリクミジンコとタマミジンコを同じ容器で飼ってもいい?

できなくはありませんが、おすすめしません。増えるスピードがちがうので、どちらかに偏りやすく、トラブルが起きたときに原因もわかりにくくなります。種類ごとに容器を分けるのが安心です。

まとめ:タイリクミジンコは「薄いエサ・20〜25℃・週1リセット」で増える

タイリクミジンコは、タマミジンコより大きく、寿命が長く、水の汚れにもやや強いミジンコです。初心者が最初に増やすなら、迷ったらタイリクミジンコでOK。

増やし方のポイントは、カルキを抜いた水に生クロレラを薄く入れ、20〜25℃の明るい場所に置き、1週間ほどでリセットすること。増えてきたら早めに間引いて、全滅を防ぎましょう。

まずは種ミジンコと生クロレラをそろえて、2Lのペットボトル1本から始めてみてください!

出典・参考(2026年10月確認):タイリクミジンコの画像集(日本の淡水プランクトン図説/体長は『日本淡水産動植物プランクトン図鑑』の値)/笠原・中村(2021)ミジンコのライフサイクルについて(兵庫教育大学研究紀要58)/Manual on the Production and Use of Live Food for Aquaculture(FAO)/みじんこ(コトバンク/世界大百科事典・日本大百科全書)/取扱説明書-ミジンコ(観賞魚用品専門 和香 なごやか)/ミジンコの増やし方(観賞魚用品専門 和香 なごやか)/Culture Techniques of Moina(フロリダ大学 IFAS)

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ミジンコを育て始めてはや数年。 いつしか博士どころか、ミジンコになっていた…
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