メダカにミジンコをあげる量と与え方|食べ過ぎ・針子・同居の注意点
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メダカにミジンコをあげてみたい!でも、どれくらいあげればいいの?食べ過ぎたり、稚魚にあげたりしても大丈夫?
ミジンコは、メダカが夢中で追いかける生き餌です。せっかくならたくさん食べさせたいけれど、量がわからないと不安になりますよね。
しかも、メダカは成長の段階で口の大きさがまったく違います。親メダカには最高のごちそうでも、生まれたての針子には大きすぎることもあるんです。
この記事では、メダカにあげるミジンコの量の目安、針子・稚魚・成魚ごとの与え方、食べ過ぎの心配、メダカの容器にミジンコを一緒に入れる方法まで、まとめて解説します。ミジンコを切らさずに増やし続ける流れもお伝えしますね!
メダカにあげるミジンコは、数分で食べきれる量が目安です。網ですくって水を切り、少しずつ入れて、食べきったら足しましょう。
生まれたての針子に、ミジンコは大きすぎます。最初の1週間ほどはゾウリムシと粉の餌、1週間ごろからタマミジンコの子ども、1か月ごろから親のミジンコ、と小さい順に切り替えるのが基本です。
ミジンコはメダカの容器では増えにくいので、別の容器で生クロレラを使って増やし、使う分だけすくうのが、切らさないコツです。
- メダカにあげるミジンコの量の目安と与え方の手順
- 針子・稚魚・成魚、それぞれに合うミジンコの大きさ
- メダカがミジンコを食べ過ぎる心配と、本当に気をつけたいこと
- メダカとミジンコを一緒に入れる(同居させる)方法と注意点
- ミジンコを途切れさせずに増やし続ける流れ
メダカにあげるミジンコの量は「数分で食べきれる量」
メダカにあげるミジンコの量は、「数分で食べきれる量」を目安にしてください。「何匹まで」という決まった数はありません。メダカの数や大きさ、その日の水温で、食べる量が変わるからです。
だから、量は目で決めます。少し入れて、食べっぷりを見て、足りなければ足す。このくり返しで、あげすぎも足りなさすぎも防げます。

ミジンコの与え方5ステップ
- ミジンコの容器をチェック:嫌な臭いや、底にたまった死骸がないかを見ておきます。
- 網ですくう:目の細かいミジンコ用の網で、あげる分だけすくいます。
- 水を切る:網を軽くふって、ミジンコの容器の水を落とします。
- 少しだけ放す:網をメダカの水にそっとつけて、ミジンコを放します。
- 数分ながめる:きれいに食べきったら少し足します。まだ泳いでいるミジンコが多ければ、今日はここまで。
ポイントは、ミジンコだけを入れて、ミジンコが暮らしていた水は入れないことです。ミジンコの容器の水には、餌の残りや死骸、フンがまざっています。メダカの水を汚すのは、ミジンコそのものより、この水のほうなんです。
ミジンコをすくう網は、目の細かい専用のものがあると、すくうのも水切りも一度にできて便利です。
回数は「少しずつ何回か」がメダカの体に合う
メダカには胃がありません。「無胃魚」と呼ばれる魚のなかまです(出典は記事末)。食べたものを胃にためておけないので、どっさり1回より、少しを何回かに分けるほうが向いています。
主食は人工の餌にして、ミジンコは「ごちそう」として少しずつ足すくらいから始めると安心です。ミジンコがたくさん取れた日も、一度にまとめて入れず、時間をあけて何回かに分けましょう。
夏と冬は量を変える
同じメダカでも、季節によって食べる量は変わります。水温が高い夏は、メダカもミジンコも酸素をたくさん使うので、いつもより少なめに。あげるなら、水温が上がりきる夕方より、朝のほうが安心です。水温の低い時期はメダカの食いが落ちるので、ごく少しにして、食べきるかを必ず確かめてください。
メダカの大きさでミジンコを選ぶ|針子・稚魚・成魚の与え方
ミジンコをあげるときにもう1つ大事なのが、メダカの口に入る大きさかです。メダカは成長の段階で口の大きさが大きく変わるので、あげる餌も小さい順に切り替えていきます。

| メダカの時期 | あげる生き餌 | 餌の大きさ | ポイント |
|---|---|---|---|
| 針子(生まれた日〜1週間ごろ) | ゾウリムシ+粉の餌 | 0.17〜0.29mm | ミジンコはまだ大きい |
| 稚魚(1週間ごろ〜) | タマミジンコの子ども | 0.4mm未満 | 生まれたての小さい子を選ぶ |
| 若魚(1か月ごろ〜) | 親のタマミジンコ | 1.0〜1.5mm | 少しずつ試す |
| 成魚 | タマ・タイリク・オオミジンコ | 1.0〜5mm | 数分で食べきれる量 |
大きさの数字の出典は記事末にまとめています。日数は、メダカの稚魚の飼育方法とミジンコの子の大きさから考えた目安です。稚魚の育ち方は水温や餌で変わるので、日数より「口に入って食べているか」を見て進めてください。
メダカの針子にミジンコは大きすぎる。最初はゾウリムシ
生まれたばかりの針子は口がとても小さく、親のミジンコは食べられません。最初の1週間ほどは、稚魚用の粉の餌とゾウリムシを1日2回、少しずつ与えるのが基本です(出典は記事末)。
ゾウリムシは0.17〜0.29mmほどで、針子の口にも入る大きさです(出典は記事末)。生茶を使えばペットボトルで手軽に増やせるので、やり方は「ゾウリムシの培養方法」をどうぞ。
PSB(光合成細菌)も針子の餌としてよく名前が出ますが、目に見えない細菌なので、お腹いっぱい食べる餌というより、水づくりやゾウリムシの餌を助ける脇役です。針子の餌の組み合わせ方は「メダカの針子の餌は生き餌で差がつく」でくわしく比べています。
メダカの稚魚には、1週間ごろからタマミジンコの子ども
1週間ほどたつと、稚魚は少し大きめの生き餌も食べられるようになります(出典は記事末)。ここで出番なのが、生まれたばかりのタマミジンコの子どもです。
タマミジンコの子は0.4mmより小さく、多くの淡水魚の稚魚が最初の餌として食べられる大きさです(出典は記事末)。網やスポイトで、なるべく小さい子を選んで入れましょう。
このとき、親のミジンコまで一緒にたくさん入れないのが大事です。稚魚が食べきれない大きなミジンコがたくさんいると、ピョコピョコ跳ねる動きで稚魚にまとわりつき、弱らせることがあります(出典は記事末)。
1か月ごろからは親のミジンコもOK。成魚は種類を選ばない
孵化から1か月ほどたつと、稚魚は体がしっかりしてきます(出典は記事末)。このころからが、親のタマミジンコを試す目安です。最初は少しだけ入れて、口に入っているかを目で確かめてください。
大人のメダカなら、タマミジンコ(1.0〜1.5mm)、タイリクミジンコ(約2〜3mm)、オオミジンコ(3〜5mm)のどれでも食べられます(出典は記事末)。稚魚から親まで1種類でまかなうなら、迷ったらタマミジンコです。
メダカがミジンコを食べ過ぎる心配は?
ミジンコを入れると、メダカは夢中で追いかけて次々に食べます。お腹がふくれるほど食べさせるのは、やはり避けたいところです。
ただ、数分で食べきれる量を少しずつ、という与え方なら、食べ過ぎの心配はぐっと小さくなります。それより気をつけたいのは、量そのものより「一緒に入るもの」と「水」のほうです。
生き餌は、残ってもすぐには水を汚さない
人工の餌は、食べ残すとすぐに底へ沈んで傷みはじめます。いっぽうミジンコは生きているので、食べ残してもしばらく水の中を泳いでいます。メダカがあとからつまめるのは、生き餌ならではのよさです。
とはいえ、メダカの容器にはミジンコの餌がほとんどありません。残ったミジンコはやがて死んで沈み、分解されて水を汚します。たくさん残る日が続くなら、次から量を減らしましょう。
本当に気をつけたいのは「入れすぎ」と「酸欠」
ミジンコが爆殖したときほど、「全部メダカにあげちゃおう!」となりがちです。でも、一度に大量に入れると、次のようなことが重なります。
| 起きること | なぜ危ない? | 防ぎ方 |
|---|---|---|
| 水の持ちこみ | ミジンコの容器の汚れや傷んだ餌が入る | 網で水を切る |
| 酸素の取り合い | ミジンコも呼吸して酸素を使う。夏はとくに減りやすい | 夏は少なめ・日よけ |
| 死骸で水が汚れる | 食べきれない分が死んで沈む | 数分で食べきれる量にする |
余ったミジンコは、メダカの容器に入れず、別の容器に分けて育てておくのが安心です。ミジンコをあげたあとにメダカが死んでしまったときの原因の探し方は、「メダカがミジンコを食べ過ぎて死ぬ?本当の原因4つ」でくわしく解説しています。
ミジンコとメダカを一緒に入れる(同居させる)方法と注意点
「メダカの容器にミジンコを入れておけば、勝手に餌になってくれるのでは?」と考える方もいるかもしれません。結論から言うと、同居は「少しずつ食べてもらう」方法としてはアリです。ただし、メダカの容器でミジンコを増やすのはむずかしいと考えてください。
メダカにとってミジンコは大好物です。同じ容器にいれば、見つけしだい食べていきます。数が減るスピードのほうが速いので、メダカの容器の中だけでミジンコが増え続けることは、なかなかありません。
同居させるなら、この3つをそろえる
- 水量の多い容器:スイレン鉢や大きめのプラ舟など、メダカの数に対して水が多い容器を使います。
- うすいグリーンウォーター:ミジンコの餌になる植物プランクトンがいる水だと、ミジンコが長く残りやすくなります。
- 水草などの隠れ場所:ミジンコが逃げこめる場所があると、すぐには食べ尽くされません。
この3つがそろうと、ミジンコがしばらく容器に残り、メダカが好きなときにつまめる状態になります。グリーンウォーターは、植物プランクトンが増えて緑色になった水のことです。濃すぎるとメダカの様子が見えにくいので、底がうっすら見えるくらいにしておきましょう。
同居させるときの注意点
| こんなとき | 注意すること |
|---|---|
| 針子・稚魚の容器 | 親ミジンコをたくさん入れない。子ミジンコを少しずつ |
| 夏の高水温 | メダカもミジンコも酸素を使う。入れる量を減らし、日よけをする |
| 野外で採ったミジンコ | ヒドラやヤゴなどがまざることがある。コップで確かめてから入れる |
| 冬の屋外 | 親のミジンコは冬を越せない。残るのは耐久卵だけ |
とくに冬は勘違いしやすいところです。屋外のメダカの容器にミジンコを入れておいても、親のミジンコは冬を越せません。冬を越すのは耐久卵(休眠卵)で、暖かくなると、そこからまた子どもが生まれてきます。冬もミジンコをあげたいなら、室内でヒーターを使って増やしましょう。
逆に「ミジンコの容器にメダカ」はNG
ミジンコを増やしている容器に、メダカを入れるのはやめましょう。せっかく増えたミジンコがどんどん食べられて、種になる親まで減ってしまいます。
ミジンコの容器は「増やす場所」、メダカの容器は「食べる場所」。この2つを分けておくのが、ミジンコを切らさない一番の近道です。
ミジンコを途切れさせないコツ|別の容器で生クロレラで増やす
メダカにミジンコをあげ続けたいなら、ミジンコを増やす専用の容器を用意しましょう。2Lのペットボトルくらいの容器でも始められます。

餌は迷ったら生クロレラ
ミジンコの餌はいろいろありますが、迷ったら生クロレラです。私も、いろいろ試した中で生クロレラに変えただけで、一気に増えるようになりました。
入れる量は少なめに、水がうっすら色づくくらいが目安です。水が澄んできたら足しましょう。入れすぎは水が腐る一番の原因なので、「足りないかな?」くらいでちょうどいいですよ。くわしい量は「ミジンコは生クロレラで増える!量の目安」で解説しています。
生クロレラは傷みやすいので、必ず冷蔵庫で保管してください。傷んだ餌を食べたミジンコをメダカにあげることになると、メダカの水まで悪くしてしまいます。
エアレーションは基本なしでOK
ミジンコの容器に、エアレーションは基本いりません。私の経験では、エアレーションの水流でミジンコの寿命が縮むようで、ある程度の数で増え止まってしまいました。
過密にしてたくさん増やしたいときだけ、ポコポコとゆっくり泡が出るくらいのごく弱い空気を入れ、網や水草など、ミジンコがつかまって休める場所を用意しましょう。
すくうのは1日に全体の2割まで。容器は2つ以上に
増えてきたら、メダカにあげる分をすくいます。このとき、1日にすくうのは全体の2割くらいまでにしておくと、数が減りすぎません(出典は記事末)。
容器を2つ以上に分けておけば、交互にすくえるうえ、片方の調子が悪くなってもミジンコが切れません。メダカの卵を見つけたら、針子が育つころに間に合うよう、その時点でミジンコを増やし始めておくのがおすすめです。
タマミジンコの増やし方は「タマミジンコの増やし方|爆殖させて全滅させない5つのコツ」で、5つのコツに分けて紹介しています。
メダカとミジンコでよくある質問
メダカの餌はミジンコだけでもいい?
よく食べてくれますが、ミジンコだけに頼るのはおすすめしません。ミジンコの容器は調子に波があり、すくえる数が少ない日もあるからです。主食は人工の餌、ミジンコはごちそう。この分け方なら、ミジンコが少ない日も困りません。
冷凍や乾燥のミジンコでもいい?
冷凍や乾燥のミジンコも、メダカの餌として使えます。保存がきくのは便利ですね。ただ、生き餌のように泳ぎ続けないので、食べ残すと底に沈んで水を汚します。人工の餌と同じく、少しずつ与えてください。
メダカの水槽に入れたミジンコが増えることはある?
メダカが少なく、水草が多いグリーンウォーターの容器なら、しばらく残って子どもを産むこともあります。ただ、メダカに食べられるペースのほうが速いのがふつうです。あてにせず、増やすのは別の容器でおこないましょう。
冬もメダカにミジンコをあげていい?
あげてもかまいません。ただ、寒い時期のメダカはあまり食べないので、ほんの少しにして、残らないかを見てください。屋外では親のミジンコが冬を越せず、残るのは耐久卵だけです。冬の生き餌は、室内でヒーターを使って増やしたものを使いましょう。
まとめ|ミジンコは「数分で食べきれる量」を、口に合う大きさで
メダカにあげるミジンコは、数分で食べきれる量が目安です。網ですくって水を切り、少しずつ入れて、食べきったら足しましょう。
針子にはまだミジンコは大きいので、最初はゾウリムシと粉の餌。1週間ごろからタマミジンコの子ども、1か月ごろから親のミジンコへと、小さい順に切り替えます。食べ過ぎより、ミジンコの容器の水を持ちこまないことと、夏の酸欠に気をつけてください。
そして、ミジンコはメダカとは別の容器で、生クロレラを使って増やす。まずは2Lのペットボトル1本で、タマミジンコを増やすところから始めてみてください!
出典・参考(2026年10月確認):メダカの稚魚飼育方法(ナショナルバイオリソースプロジェクト メダカ/国立遺伝学研究所)/Culture Techniques of Moina: The Ideal Daphnia for Feeding Freshwater Fish Fry(フロリダ大学 IFAS)/Manual on the Production and Use of Live Food for Aquaculture, 4.4 Cladocerans(国連食糧農業機関 FAO)/胃を持たない魚類が収斂的に失った遺伝子を特定(東京工業大学)/単細胞生物の観察(徳島県立総合教育センター)/日本の淡水プランクトン図説(タイリクミジンコ)/Daphnia magna(Animal Diversity Web/ミシガン大学)

