【失敗しない】ミジンコのペットボトルでの増やし方|蓋・餌・置き場所の正解
記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

大きな水槽はないけど、ペットボトルでミジンコって増やせるの?蓋はしていい?餌はどれくらい?
メダカの餌用にミジンコを増やしたい。でも、大きな容器を置く場所もないし、できれば手軽に始めたい。そんなときに頼れるのがペットボトルです!
ただ、ペットボトルは水が少ないぶん、ちょっとした間違いで全滅しやすい容器でもあります。「蓋はする?」「エアレーションは要る?」「冬でも増える?」と迷うポイントも多いですよね。
この記事では、ペットボトルでミジンコを増やす手順を6ステップで紹介します。蓋・餌の量・置き場所・冬・PSBの使い方まで、失敗しないための正解をまとめました。
ペットボトルは2Lを使い、蓋はしない(するならゆるめる)。餌は少なめに入れて、水がうっすら色づく程度をキープ。水が澄んだら足し、茶色く濁ったらリセット。
これだけで、ペットボトルでもミジンコはちゃんと増えます!エアレーションは基本なしでOKです。
- ペットボトルでミジンコを増やす6ステップ
- 蓋はする?しない?の答え
- 生クロレラ・エビオス錠・PSBの量の目安
- 置き場所と、冬に増やすときのコツ
- 全滅させないためのリセットのタイミング
ペットボトルでのミジンコの増やし方|簡単6ステップ
まずは全体の流れから見ていきましょう。やることは6つだけです。

- 2Lのペットボトルを用意して、よく洗う
- カルキを抜いた水を入れる
- 餌を少なめに入れる
- エアレーションは基本なしでOK(入れるならごく弱く)
- ミジンコを入れる
- 2〜3日に1回、水の色を見てリセットする
ひとつずつ、ポイントを解説しますね。
ステップ1:2Lのペットボトルを用意して洗う
ペットボトルは、なるべく大きいもの、迷ったら2Lを選んでください。水の量がそのまま「増やせる量の上限」になるからです。
500mlでも増やせなくはありません。ただ、水が少ないと水温や水質がすぐ変わってしまい、失敗しやすくなります。中はジュースの糖分などが残らないよう、水でしっかりすすいでおきましょう。洗剤を使ったときは、泡が出なくなるまで流してください。
ステップ2:カルキを抜いた水を入れる
ミジンコは体がとても小さな生き物です。水道水を使うなら、カルキ(塩素)は抜いておくほうが安心です。
カルキ抜きは、くみ置きで一晩置くか、カルキ抜き剤を使えばOK。運営者のくりたは実はカルキを抜かずに使っていますが、はじめての方は抜いておくのがおすすめです。メダカのグリーンウォーターをそのまま使う場合は、この工程はいりません。
ステップ3:餌を少なめに入れる
ミジンコの餌は、生クロレラ・エビオス錠・PSB・グリーンウォーターなどが使えますが、迷ったら生クロレラです。水を汚しにくく、水量の少ないペットボトルと相性がいいからです。
私もいろいろな餌を試してきましたが、生クロレラにしてからは、拍子抜けするほど簡単に増えるようになりました。
大事なのは、最初は少なめに入れること。水がうっすら色づく程度で十分です。量の目安は、このあと図でくわしく紹介します。
ステップ4:エアレーションは基本なしでOK(入れるならごく弱く)
ペットボトルでも、エアレーションは基本なしで大丈夫です。エアレーションの水流でミジンコの寿命が縮むようで、かけると一定の数で増え止まってしまうからです。
水産研究機関がタマミジンコを大量に育てた試験でも、強く通気した水槽ではほとんどが死んでしまい、収穫できませんでした(出典は記事末)。泡に巻き込まれて傷ついたことが原因とみられています。
入れるのは、過密でとにかく大量に増やしたいときだけ。その場合は酸素が必要なので、泡がポコポコとゆっくり出る程度のごく弱い量にして、ネットや水草などミジンコがつかまって休める場所も入れてください。エアーストーンから出るごく細かい泡は、ミジンコの殻の下に入り込んで、ミジンコが浮いてしまうことがあるので避けましょう(出典は記事末)。ペットボトルは口がせまいので、エアチューブを入れると水流が強くなりがちです。くわしくはミジンコのエアレーションの記事で解説しています。
ステップ5:ミジンコを入れる
ペットボトルは口がせまいので、スポイトなどで移すとラクです。
種ミジンコは1〜10匹ほどの少数でも増えます。ただ、増え方はゆっくり。早く増やしたいなら多めに入れましょう。また、失敗したときの保険として、ペットボトルを2〜3本同時に動かすのがおすすめです。1本が全滅しても、残りから立て直せます。
ステップ6:2〜3日に1回、リセットする
ペットボトルは水が少ないので、水質の悪化が早いです。リセットは2〜3日に1回を目安にしてください。生クロレラを食べきると水は透明に戻りますが、フンなどで水が茶色っぽくなってきたらリセットのサイン。そのまま放っておくと、翌日に全滅していることもあります。
リセットは、網でミジンコをすくい、新しい水と餌を入れたペットボトルに移すだけ。慣れれば1本5分ほどで終わります。大きめの容器で少しずつ換えるやり方はミジンコの水換えのやり方にまとめています。
ペットボトルのサイズは2Lが正解|500mlとの違い
「500mlでも増える?」と迷いますよね。結論は、増えるけれど、2Lのほうが失敗しにくいです。サイズごとの違いを表にまとめました。
| サイズ | 増やしやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|
| 500ml | 水質・水温がすぐ変わる。こまめなリセットが必要 | まず試してみたい人 |
| 2L | 水が安定しやすく、リセットもしやすい。迷ったらこれ | はじめての人 |
| 4〜5Lの大型ボトル | もっと安定する。重くて水替えが少し大変 | たくさん増やしたい人 |
ペットボトルの強みは「キッチンで手軽にリセットできる軽さ」です。大きくしすぎると、その強みが消えてしまいます。2Lを2〜3本並べるのが、扱いやすさと安定のバランスが一番いい形です。
もっと量がほしくなったら、焼酎などに使われる4〜5Lの大型ボトルにステップアップするのも手ですよ。バケツや衣装ケースとの比べ方はミジンコの容器は5種類を比較で紹介しています。
ミジンコのペットボトルに蓋はする?しない?
ペットボトルならではの悩みが「蓋」です。答えは、基本は蓋をしない。するならゆるめるです。

蓋を閉めきると酸欠になりやすい
ペットボトルは口がせまく、水面も小さい容器です。空気とふれる面が少ないので、そもそも酸素が水に溶けこみにくいんですね。
そこに蓋をきっちり閉めると、空気の入れ替わりがなくなります。餌や生き物が多いほど酸素は早く減るので、閉めきりは避けましょう。
ゴミや虫が気になるなら「ゆるめ」か「ネット」
屋外やベランダに置くと、ゴミや虫が入るのが気になりますよね。そんなときは、次の方法がおすすめです。
- 蓋を半回転ほどゆるめて、軽くのせるだけにする
- 口にガーゼや目の細かいネットをかぶせ、輪ゴムでとめる
- 雨が直接入らない軒下に置く
持ち運ぶときだけ閉めてOK
リセットのためにキッチンへ運ぶときなど、短い時間なら蓋を閉めても問題ありません。置き場所に戻したら、またゆるめておきましょう。
ペットボトルでの餌の量の目安|生クロレラ・エビオス・PSB
ペットボトルで一番多い失敗は、餌の入れすぎです。水が少ないぶん、ちょっと多いだけで水が腐り、全滅につながります。
量は「何滴」と決めるより、水の色で判断するのがコツです。餌ごとの特徴はミジンコの餌10種の比較で比べています。

| 餌 | 2Lでの入れ始めの目安 | 足すタイミング |
|---|---|---|
| 生クロレラ | 1〜2mL(販売元の説明の目安)。水がうっすら緑になる程度 | 水が澄んできたら |
| エビオス錠 | 半錠ほど(ハサミで割る) | リセットのときに入れ直す |
| PSB | キャップ1杯ほど。水がうっすらピンクになる程度 | 色が薄くなったら |
迷ったら、生クロレラから始めてください。販売元の説明では、最初は飼育水の1,000〜2,000倍にうすめる量で、2Lなら1〜2mLです(出典は記事末)。スポイトで少しずつ入れ、うっすら緑になったら止めましょう。エビオス錠はコストを抑えたいときの代わりで、2Lの容器なら半錠くらいが目安です。表の量はどれも入れ始めの目安なので、最後は水の色を見て決めてください。生クロレラの良さはミジンコを増やす餌は生クロレラの記事でまとめています。
ペットボトルでPSBを使うときのポイント
PSBを持っている方は、ペットボトルでも使えるか気になりますよね。PSB(光合成細菌)だけでも、ミジンコはペットボトルで増やせます。
ただし、PSBは入れるときのにおいが強いのが難点です。室内に置くペットボトルなら、生クロレラのほうが向いています。PSBを使うならベランダなどの屋外向き、と考えてください。
PSBの量や「PSBだけで増える?」という疑問は、ミジンコとPSBの記事でくわしく解説しています。
置き場所の正解|明るいけど直射日光で熱くならない場所
ペットボトルは水が少ないので、置き場所で水温が大きく変わります。正解は、明るいけれど、直射日光で水温が上がりすぎない場所です。
夏の直射日光はNG
暑さに強めのタマミジンコでも、よく増えるのは25℃前後です(24〜31℃が適した範囲。出典は記事末)。真夏に直射日光が当たると、水の少ないペットボトルはすぐに熱くなり、この範囲を超えやすくなります。
夏は日陰や、レースカーテン越しの窓辺に移しましょう。ほかのミジンコは、タマミジンコより高温に弱い種類もあるので、なおさら注意が必要です。
暗すぎる場所もいまひとつ
真っ暗な場所だと、グリーンウォーターやPSBが育ちにくくなります。水の色が保ちにくくなるので、室内なら窓の近くの明るい場所がおすすめです。
ペットボトルでミジンコを冬に増やすには
「冬でもペットボトルで増える?」という疑問への答えは、屋外ではほぼ増えない。増やしたいなら室内へです。
屋外のペットボトルは冬は「耐久卵で春待ち」と割り切る
水温が下がると、ミジンコの動きも繁殖もゆっくりになります。先ほどのとおり、タマミジンコがよく増えるのは25℃前後の暖かい水です。冬の屋外では増やすのはむずかしく、親もやがていなくなります。冬は耐久卵に任せて春を待つ、と割り切るのが気楽です。
親がいなくなって全滅したように見えても、底には耐久卵(休眠卵)が残っていることがあります。春に水がぬるむと、そこから復活することもありますよ。だからこそ、冬のあいだも容器の水と底を捨てずに置いておくのがおすすめです。
冬に増やしたいなら室内+保温
冬も増やし続けたいなら、ペットボトルを室内の明るい場所に移します。床は冷えやすいので、棚の上などに置くのがポイント。
本格的に増やすなら、大きめの容器にヒーターを入れて水を温め、その中にペットボトルを立てる「湯せん」の形が安定します。ペットボトルの中に直接ヒーターを入れるのはおすすめしません。冬のくわしいやり方はミジンコの冬越しは耐久卵がカギ!屋外放置で春に復活させる3つのコツにまとめています。
冬のリセットは水温差に注意
冬の水道水はかなり冷たいです。リセットのときに冷たい水へいきなり移すと、温度差で弱ってしまいます。新しい水はくみ置きして、室温になじませてから使いましょう。
ペットボトルで増やすメリット・デメリット
ペットボトルには、ほかの容器にない良さがあります。逆に弱点もあるので、両方知っておきましょう。
メリット:お金がかからず、リセットがラク
- 容器や設備にお金がかからない
- 軽くて持ち運びやすく、リセットが簡単
- 透明で、中のミジンコの様子が見やすい
運営者のくりたは、以前30Lの容器で増やそうとしたとき、水が悪くなってもリセットが億劫でした。マンション住まいで水をザバーっと捨てられず、ベランダにホースもないからです。
ペットボトルにしてからは、キッチンに持っていってその場で水替えできるので、とても楽になりました。今もペットボトルで安定して増やしています。
デメリット:水が少ないぶん、悪くなるのが早い
- 水量が少ないので、増やせる量に限りがある
- 水質の悪化が早い
- リセットの間隔が短い(2〜3日に1回)
どれも「水の量が少ない」ことが原因です。だからこそ2Lを使い、複数本を回すのが大切なんですね。
ペットボトルで全滅させないための3つの注意点
ペットボトルで全滅する一番の原因は、水質の悪化です。次の3つを守れば、全滅のリスクはぐっと下がります。
- 餌は少なめから:濃い色になるまで入れない。澄んできたら足す
- リセットは2〜3日に1回:茶色っぽい濁りやにおいが出たら、日にちに関係なくリセット
- 2〜3本を同時に回す:1本だめになっても、ほかの本数から立て直せる
リセットのときは、目の細かい網を使うと小さなミジンコも取りこぼしにくくなります。台所用の茶こしより、ミジンコ用の目の細かい網のほうが安心です。
それでも数が減ってしまう場合は、ミジンコが全滅する原因と復活方法もチェックしてみてください。
よくある質問
500mlのペットボトルでも増やせますか?
増やせます。ただ、水が少ないぶん水温と水質がすぐ変わるので、リセットをこまめにする必要があります。はじめてなら2Lのほうが失敗しにくいですよ。
ペットボトルの蓋は完全に閉めてもいいですか?
置いておくときは、閉めきらないでください。酸欠になりやすくなります。ゆるめておくか、ガーゼやネットをかぶせるのがおすすめです。運ぶときだけなら、閉めても大丈夫です。
種ミジンコは何匹入れればいいですか?
1〜10匹ほどでも増えますが、増え方はゆっくりです。早く増やしたいなら多めに入れてください。失敗に備えて、2〜3本に分けて入れるのも安心です。
冬に屋外のペットボトルに放置しても大丈夫ですか?
放置してかまいません。ただし、冬の屋外では親は冬を越せないので、春まで耐久卵に任せる形になります。ボトルの水と底を捨てずに置いておけば、春に耐久卵から復活することがあります。
水が茶色く濁ったらどうすればいいですか?
リセットのサインです。網でミジンコをすくい、新しい水と少なめの餌を入れたペットボトルに移してください。次からは餌を少し減らしてみましょう。
まとめ:ペットボトルは2L・蓋なし・餌少なめで増える
ペットボトルでミジンコを増やすコツは、2Lを使う・蓋はしない(ゆるめる)・餌は少なめの3つです。エアレーションは基本なしでOK。水が茶色っぽくなったら、2〜3日に1回を目安にリセットしましょう。
まずは2Lのペットボトルを2本用意して、生クロレラを少しだけ入れるところから始めてみてください。それだけで、メダカの餌に困らない毎日に近づけますよ!
出典・参考(2026年10月確認):タマミジンコの大量培養システムの開発(福岡県 内水面研究所・福岡水技研報 第13号)/Culture Techniques of Moina(フロリダ大学 IFAS)/取扱説明書-ミジンコ(観賞魚用品専門 和香 なごやか)

